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吉岡雅哉個展「2011-2023」月刊アートコレクターズレビュー記事
7月に開催した吉岡雅哉個展「2011-2023」のレビュー記事が月刊アートコレクターズ9月号に掲載されました。
記事を執筆された編集部 田村さんの了解を頂き、全文を本記事に掲載いたします。
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吉岡雅哉「お月見」
満月の美しい波、海辺のテラスでくつろぐ2人。一見するとロマンティックなシーンだ。吉岡の他の作品を見たことがなければ、その2人が素っ裸であること、画面右の方には口淫をする男女が描かれていることに気付かないかもしれない。
吉岡は、野外での性行為や交通事故、コンビニといった「低俗」「悪趣味」と見なされかねないものを含め、お月見や庭の風景など、同じイメージを執拗に繰り返す。2006年にシェル美術賞展に入選したものの人気に火がついたのはごく最近と聞いているが、何となくわかる気がする。1点だけではなかなか良さに気付けず、何作も見るうちにそのトラウマ的な反復が、ねっとりとした筆致や鮮やかな色使いとともにクセになっていくのだ。そういう意味で、初期作から新作までをずらりと展示した今回の個展は有意義だと思った。
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吉岡雅哉
日常の景色、出来事、人物を対象に、その影響から生まれたイメージを長年に渡り描き続けている。
青の時代、囚人ファイル、お月見、思春期、庭いじり、西海岸、コンビニなど、作中のイメージ・世界観は繰り返し描かれ、完結をみない長編小説のようにシリーズ化している。
作家インスタグラム(@masayayoshioka_painter)
https://www.instagram.com/masayayoshioka_painter/
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