予告:「爆速読書会」はじめます。
"倍速消費"という言葉を最近よく耳にします。特にZ世代を中心に、倍速視聴で映画やドラマを楽しんだり、昨今のヒット曲のイントロは昔と比較し短くなっている事象から生まれた言葉だそうです。
そしてこの動きはこれらのエンタメだけではありません。食のマーケットでは、調理時間を減らすための調味料の開発が進み、完全栄養食で食事自体の時間を減らすという動きまで起きています。
また日本に限られた流れではなく、アメリカ大リーグにおいても、来年から投手からの牽制球すら3回に限定され、投球間隔すら短く全てスピードアップされとの報道が。あれやこれやと世の中どんどん急いでいるようです(笑。
本を読む時間
自他共に認める読書好きの私は、手に取る本のジャンルもマーケティング・経営書、経済学もありますが、それより小説(古典から芥川賞・直木賞、推理小説、SF、時代小説)哲学、文化人類学、歴史、数学・天文学、簡単な医学情報誌、料理本と、ほぼ氾読な人間です。公私含めて知り合った人よりも、もしかしたら出会った本の方が多いかもしれない、いや間違いなくそうであるでしょう。家には本が溢れています。
故に、本を読むという時間が24時間の中でも多くを占めることになる。しかもじっくり味わいたいですからね。また、このnoteでもお薦めする本を引用したり、たまに"黒木文庫"と記した企画も行ないますが、若い世代の方からDMで「紹介いただいた本が難しいです」とか「内容が頭に入ってこずに全く進まない」なんて話もいただいたりしてきました。あれれ、そうなのか...と。自分の読書方法と相手(世代かな?)と異なる。このギャップについて自分に何かできることがないかと考えていたのです。
読書も倍速時代?
そんな中で気づかせてくれたのは私がよく観ているTV番組「100分de名著」でした。このプログラムでは難解な哲学書などを、要点を絞りながら、肝を抑えて楽しませてくれます。自身が既に読了したものも多いですが、改めて頭を整理したり、そういう見方もあるのだと考えさせられる。あれ、もしかしたらこれ使えるんじゃないか?と。
Z世代はデジタルネイティブであり、読書より動画からの情報が多いことは理解しています。しかし、読書という自ら考える速度を考慮しながら、進行する体験もビジネスパーソンに必要ではないかと私は思うのです。
というわけで始めたいと思います、その名も「黒木流・爆速読書会」です。
「爆速読書会」立上げの目的
改めて、Z世代の"倍速"について考えてみました。彼らは何を"倍速"しているのでしょうか。過日、某大学教授の方と話をしたときに彼のゼミ生たちが"倍速"しているものは、"情報コンテンツ"であると話をされていました。つまり情報コンテンツは、必要なところ、欲しい部分を差出して時短でチェックできるから...と。それを聞いて、ああ、なるほどと。私世代で言うなら録画していたドラマのテレビCMのスキップってことですよね。見たいのはドラマですから。
そう捉えたら、前述の「本の内容が難しい」というニーズへの解決策として、私がこのCMスキップ機能を担えるのではないかと思ったわけです。それが「黒木流・爆速読書会」の役割としましょうか。
難解な書籍の中のエッセンスを私が伝え、要所を味わい対話することで内容を理解した上での「対話」に時間を費やすことができるでしょう。参加者は、毎回セレクトされた書籍を"爆速"で読み通したかの如く全体像を理解出来ると同時に、そのポイントを深掘りする。共に参加したメンバーとの対話を通して、自らの視点、自分ゴト化する。狙いは、野中郁次郎名誉教授のいう「暗黙知の高質化」です。
興味を持っていただいてもっと自分で知りたい、と思ったら改めてじっくり読んでいただけたらそれでいいのかも、、、と。もちろんそれが一番嬉しいのですけどね(苦笑。
「爆速読書会」の流れ
リアルで人と出会い、会話をすることは刺激的かつ学びになります。同世代のマーケターがどのようなことに取り組んでいるのか、違う会社で働いている人たちはどのようなことを考えているのか。そういった、普段出会う人とは違った人と出会うことは、普段の生活とは違う刺激を与えてくれるはずです。故に、今回はオフラインでの実施を予定しています。
以下が当日の流れのイメージです。
①集合(@都内)
②自己紹介
③本を紹介・共有を人数分行う
④全員でディスカッション
⑤(読書会後は、食事をしながら自由にお話ししましょう)
⑥解散
書籍候補
現段階での本の候補は、以下のような本をイメージしています。どちらかといえば、難解と言われがちながらも一度は読んでおきたい名著です。
近日募集開始
「爆速読書会」開始の意図を少しはご理解いただけたでしょうか?
近日中に募集を開始させていただきますが、何かご要望やご意見ございましたら、コメントでも直接メールでも頂戴できたらと思います。
弊社にとっても新しいチャレンジとなりますが、皆さまとリアルな場でお会いできることを楽しみにしています。
(完)