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大失敗を減らすって話

私たちはサンドイッチに似ている。

1枚のパンだけでは完成しない。

二枚のパンと素材があって、ようやく1つのサンドイッチが完成する。

素材は単一だった時よりも輝きをまし、まるで上品な歯磨きセットのように互いの良さを引き立てあうのだ。

きっとその輝きこそがサンドイッチたる証なんだろう。

そう、私たちは皆例外なくサンドイッチなのだ。


え、どういう意味 どういう意味??(๑╹ω╹๑ )
ごめん、今のウソ。


ここからはホント

僕は小・中・高・大と、器械体操部でセコセコやっていた生粋のスポーツマンです。

器械体操とはバク転をしたり、鉄棒にぶら下がったりするアレのことで、この競技は「いかに難しい技を美しく行うか」を競うのですが、それと同時に「難しい技をいかに失敗なく行えるか」を競う競技だとも言えます。

今思うと、この体操のルールは私たちが勘違いしがちな社会の真理というヤツをそこはたとなく教えてくれているように思います。

「大成功を増やすより大失敗を減らす」という真理です。


野球を例に出してみます。

野球ではホームランやレーザービームといった素晴らしいプレーのことを「ファインプレイ」と呼び、ショートゴロやセンターフライの取りこぼしたりすることを「エラー」いいます。

普通の選手は自身の存在をアピールしようと思った時に、インパクトの強いファインプレーを増やすことばかり考えますが、その一方でエラーの存在はエラーをしなければ認識されることはありません。

エラーとはエラーするからエラーであって、いくら内野フライを抑えたところでエラくも何でもないのです。
チュクチュクパー

しかし実際はどんなスポーツであれ、ファインプレーよりもどれだけエラーをなくすかの方が重要で、気弱ずに自分のプレーに集中し、大きな失敗をしないように努めていれば、不思議と相手の得点も奪うことができるのです。

 

ファインプレーを狙って行うことは、エラーを減らす以上に骨が折れます。

にもかかわらず、ファインプレーを増やすための練習に多くの時間割いたり狙いすぎたりすることは、ゲーム勝利のための戦略としてあまり得策ではありません。

スポーツ以外でも同じで、多くの人は、仕事の場において結果を出す方法ばかりに気を取られ、失敗を無くす考えには至らない傾向にあります。

実際、世間もどれだけ大きな成功を収めたかで人としての価値を定義します。

成功確度の高い作戦や過程というのは往々にして面白くないからです。

メディアでよく語られる「面白い作戦」は、結果がどっちに転ぶか分からないから見応えがあるわけですが、ドラマの主人公気取りの三流はそこに酔いしれるのでよく負けます。


私たちは、「大成功を増やす」から「大失敗を減らす」という思考の転換が必要です

その思考が耐久力となって、失敗から学べる機会が増えていきます。

そして周囲の環境と相互に作用することでパフォーマンスは時間の経過とともにどんどん良くなっていくと共に、思考の変化は新たなアイディアを生み出すきっかけにもなり得ます。

長く学び続けることができれば、必ず勝負を仕掛ける日が来るはずです。


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