事実はひとつ、でも解釈は・・・
ポジティブのヒントは表裏一体の捉え方にあり
「コップに『半分入っている』と『半分空である』とは、量的には同じである。だが、意味はまったく違う。とるべき行動も違う。世の中の認識が『半分入っている』から『半分空である』に変わるとき、イノベーションの機会が生まれる」(P・F・ドラッカー『イノベーションと起業家精神』)
世間でよく言われている「コップの水理論」。これは、コップに入った水を「『もう』と捉えるか『まだ』と捉えるか?」の違いについて述べたものです。
長所と短所
皆さん、自分の短所、長所は何ですか?
あなたのご家族、友人の短所、長所は何ですか?
〇〇さんの短所、長所は何ですか?
・・・・
短所は、ネガティブなマイナス面。
長所は、ポジティヴなプラス面。
でも、短所と長所は「実は同じ」って、言われます・・・
事実は、ひとつ。
その事実を、「どちらの側面からみているか」というだけの違いなんですね・・・
例を挙げてみましょう~
-「口が軽い、おしゃべり」といえば短所
「隠さず何でも話す」といえば長所。
-「行動力がない」といえば短所、
「慎重」といえば長所。
-「頑固」といえば短所、
「意志が固い、ぶれない」といえば長所。
-「おとなしい」といえば長所、
「冷静沈着」といえば長所。
-「気が変わりやすい」といえば短所、
「気持ちの切り替えが早い」といえば長所。
-「あきらめが悪い」といえば短所、
「粘り強い」といえば長所。
-「能天気」といえば短所、
「いつも明るい」といえば長所。
....
まさに、表裏一体。
正面から見ているか反対から見ているか、みているものは同じです。
私たちは「良いこと」より「悪いこと」を見るほうが得意です。
あなたが自分の「短所」と思っていることがあれば、
視点を変えて、表現を変えて、長所にしてしまいましょう(笑)
「見方」「考え方」「言い方」ひとつですね!
自分も周囲も、新たな違った側面が見えてきそうですね!
得意と苦手
さて、あなたの「得意」なこと、「苦手」なことってなんですか?
「私には苦手なことは、ありません・・」
っていう人は、いませんよね?
いたらきっとウソですね(笑)
人間、必ず「苦手」なことがあります。
もし、それがハッキリわからなければ、ちょっと立ち止まって「得意」と「苦手」探しをする必要があります。
- 人前で話すのが苦手だ・・・
- 計画的に仕事をするのが苦手だ・・・
- 人とコミュニケーションをとるのが苦手だ・・・
- 文書を書くのが苦手だ・・・
- 物事をよく考えるのが苦手だ・・・
・・・
そうですね、きっと苦手なこと、つまり「やりたくないこと」「できれば避けて通りたいこと」が必ず誰にでもあります。
大切なのは、「苦手なことがある自分を認めてあげる」ということだと思います。
いいんです、苦手なことがたくさんあっても。
苦手なことは、そう簡単には得意なことにはなりません。
何度やっても苦手なことは苦手なことなんです。
でも、何度もやっているとふと気づきますが、必ず自分の苦手は、以前の苦手よりも必ず得意に近づいています。
やればやっただけ・・・
自分で気が付かなくても、周囲を見てみると、すっかり苦手なレベルではないこともあります。
習慣の威力ということもあります。
社内の研修で、グループディスカッションを重ねてきた結果、「外部研修でグループワークを行っても、特に躊躇せずにリーダーシップを発揮して研修が受けられた・・・」なんて経験談も、良く耳に入ってきます。
決して本人は、自ら発表し、グループをまとめることが得意ではなく、むしろ苦手だと思っていてもです・・・。
でも・・・そうは言っても・・・・
苦手なことはちょっと勇気を振り絞らなければできませんね。
ただ、その先に起こることは、容易に想像できます!
ちょっとした勇気を振り絞って行動した結果、少しでも苦手なことが、今までよりも上手く出来たら、
今までよりも、結果がでたら、
今までよりも誰かの役に立ったら・・・
それには、苦手なことに挑戦、行動した自分や仲間を尊敬し、尊重し、失敗を許容することが必要です。
「結果」も需要ですが、「プロセス」を大切にしたい意義も、そんなところにあります。
赤ちゃんや子供が、天真爛漫で明るく元気(SO-KAI)なのは、日々自分の「苦手なこと」に素直に挑戦し、成長を実感体感しているからかもしれませんね・・・
苦手なことって、ちょっとHappyな自分になる、きっかけかもしれません。
苦手は繋がるチャンス
それでも、「苦手」な事はいつまでたっても、苦手。
嫌なものは嫌・・・
ありますよ、人間だから。
でも、それを避けていると、いつまで経っても問題は解決しないし、前に進めない・・・頭では解っているのだけれど、それでも・・・
そんなときは、こう考えたらいかがでしょうか?
世の中には、自分の苦手なことを、逆に得意にしている人がいます。
料理が苦手な人もいれば、得意な人も・・・
片付けが苦手な人もいれば、得意な人も・・・
人前で話すのが苦手な人もいれば、得意な人も・・・
数字が苦手な人もいれば、得意な人も・・・
・・・
もしかしたら、苦手な事って「自分の苦手なことが得意な人と繋がるために、あるんじゃないか?」って・・・
会社や組織でも、自分の苦手を補ってくれる仲間と、上手に役割を分担したり、苦手を克服するために、一緒に併走してくれたり、逆に自分の得意を誰かの苦手のために役立て上げたり・・・
つまり、人と繋がったり、チームワークを育むために、苦手なことが存在するのではないでしょうか?
誰にも弱みを見せない、苦手な事が一切ない、完璧な人は、むしろ孤独かもしれません・・・
もし当社が、そのちょっとした繋がりを大切にする、勇気、行動のキッカケを互いに援助し、補えるチームだったら最高じゃないかなと思います。
夫婦関係も、同じ。
二人とも、それぞれ100%の完璧を求め合うと、大変・・・
二人で、100%であることが、結婚生活がうまくいく秘訣だと(苦笑)
ピンチとチャンス
さて、「得意」と「苦手」は、自分自身の内部環境。
一方、「ピンチ」と「チャンス」は、自分が置かれた環境、つまり外部環境の問題です・・・。
事実はひとつ。
あとは「見方」「考え方」「言い方」ひとつですね!
その事実を、「どちらの側面からみているか」というだけの違いなんですね・・・
とりわけ、「ピンチ」のとらえ方で、その後のアクションは大きく変わります。
「神様は、自分が乗り越えられない問題は、目の前に出現させない」と言われています。
ピンチは、それを改善すれば何かが良くなる「機会」「チャンス」が目の前に現れたにすぎません。
でも、なかなか当事者で大変な思いをしている場合は、簡単には気持ちが切り替わりませんよね。
そこで、自分が思う「物事をポジティブに考え、ピンチをチャンスとしてとらえるコツ」。
- その1:ロングスパンで考える
「人の噂も75日」「喉元過ぎれば熱さを忘れる」というように、物事には賞味期限があります。
ピンチも、時が立てば状況が変わったり、重大さが変化したり、対処によっては機会、チャンスに変わったりします。
再発防止によって、よりレベルが上がるなどの効果は、ピンチをチャンスに変える代表事例ですね。
短期的な感情にとらわれず、数か月、1年、10年のスパンで、ピンチをとらえてみて、何ができるか考えましょう。
- その2:事実を素直に正確に受け止める
失敗やトラブルなどのピンチ、嫌ですよね・・・
でも、いくら悔んだり反省しても、その事実は変わりません。
できるだけ、素直な目線や気持ちで、事実、状況に正対し、多くの情報を得ましょう。
多くの気づきや、課題を手に入れましょう!
きっと機会に繋がります!
- その3:いい意味で「開き直る」
開き直りの究極の姿。
「死ぬわけじゃないし・・・」
戦争や難病、飢餓や事故・・・
命を失うピンチに比べたら、大概のピンチは大したことはありません。
「命まで取られるわけじゃないよね」
って考えるだけで、気持ちは楽になります。
あとは、「五体満足でこんな幸せな国に、この時代に生まれてよかったな」と思えば、せっかくの人生、自分の力を最大限に活かしていこうと思いますよね・・・。
きっと、ピンチがいつの間にか、チャンスに変わります。
決めるのは、自分次第なんですね・・・
さあ、ちょっと辛いなという状況が、いつの間にか「チャンス」に感じることもあるかもしれません!
そしたら、「成長したな、自分も・・・」って思えばHappy !
どうせやらなきゃならないのであれば、開き直りましょう~!!
※ 2018 社長VOICE に加筆