見出し画像

余市エコビレッジでの活動はどんな感じ?インターン・スタッフの体験談 vol.2

これまで3ヶ月以上の期間、インターン・スタッフをしていた4名の方に、余市エコビレッジでの生活と、インターンを通して体験したこと、感じたことについて教えてもらいました。

集まるスタッフやボランティア、進めるプロジェクトが変わるたびに現場も変化するので、いつも同じではないことももちろんありますが、余市エコビレッジの暮らしや活動の様子の参考になれば嬉しいです。

vol.1をまだご覧になっていない人は、こちらも併せてどうぞ。


冨樫由衣さん(インターン期間:2023年6月〜9月)

Q1 余市エコビレッジで働く魅力はなんですか?

世代や生い立ち、得意不得意、バックグラウンドのばらばらな人々が対等に交わり協働できること。アイディアを持ち寄って、同じ方向を向いてチャレンジできること。互いの違いを認め、尊重することは当たり前のようで簡単ではなく、戸惑いながら悩み考える場面の繰り返し。そんな中、小さな挑戦を重ねていると自らの殻を破る瞬間が幾度となく訪れてきます。その最たる典型が外国人ボランティアスタッフとの交流。英語を上手に使えない私でも、仲間との信頼関係は言語の壁を超えて日々の生活や活動を通してじっくりと築けるものだと知った経験は、これからの人生を勇気づける宝物です。

Q2 エコビレッジでの活動内容と、大事なことは?

持続可能な暮らしの実践のためには自らの手足を動かすことが必要。でもどのくらいの時間がかかり、どんな道具を使うと上手くいくのか、見当のつかないことばかり。みんなが納得して取り組めるように相談し、バランスを保つことも重要。

職住一致の場なので、ゲスト対応やイベントに向けての準備と並び、日々の食事の支度も欠かせない大切な仕事。食事当番の日は他のスタッフから今日は何かな?と期待が寄せられるので、少しだけプレッシャーも感じつつ、食べてしまえばなんのその、身も心も満たされ充足した気持ちに。近所の農家さんをお手伝いする機会もあり、持ちつ持たれつ汗水流す時間も幸せなものです。

Q3 働く場所としての、余市エコビレッジの様子や雰囲気は?

エコビレの広―い草地にひとりポツンと立っていてもなんとなく暖かいような。過去のスタッフの仕事の痕跡を見つけて歴史に思いを馳せてみたり、会員さんたちと共にせっせと耕した畑の作物を愛でてみたり、突然の雨に慌てて洗濯物を取り込んだり、夕飯の支度に採れ過ぎた野菜をどうアレンジしようか悩んだり、犬の散歩に通りがかるご近所さんに挨拶をしたり、来客や仲間たちがいつも新鮮な空気を送り込んでくれて楽しい日々、でも時にはひとりの時間も大切であることを理解したり。

食卓は賑やか日も落ち着いた日もあり、どんどん仲間が身近に家族のように思えてくる作用があり。時間や場所、気持ちを持ち寄って響き合う、そんな場所です。


Y.M.さん(インターン期間:2020年〜2022年)

Q1  余市エコビレッジで働く魅力はなんですか?

「自然と家畜、人々に囲まれた環境での暮らし」です。
春は敷地内の山でギョウジャニンニクやユキザサなどの山菜をいただく。夏は畑の雑草を除いてニワトリに与え、代わりに卵をいただく。繫忙期は知り合いのワイナリーの方、果樹農家の方のお手伝いに行き、お礼に食べきれないほどの農作物をいただく。秋はワイン用のブドウを収穫し、家畜を屠畜して肉をいただく。冬は雪かきを終え、ひっそりとしたタイニーハウスの薪ストーブに火を付け、夜空を眺める。四季折々の自然の中で生きることについて考え、土の豊かさと人の暖かさを知る。これがエコビレッジで暮らすことの醍醐味です。

Q2 どんな仕事をしていましたか?

①日々の農作業や施設の維持管理 と②ワークショップの企画・実施、の大きく二つに分かれます。どちらも実践的なスキルを学べます。

①は季節ごとに違う野菜を育てて、毎日の食卓でいただきます。食事は交代で作るため、調理の経験があると喜ばれます。もし未経験でも、国内外の料理を学ぶ良い機会となるでしょう。施設管理においては、もしDIYや草刈りなどの技術や経験を持っていれば、より役に立てることでしょう。②では、企画のためのアイデア出し、イベント準備のためのPC操作や印刷、当日の交通整理や人の案内などの仕事があります。来訪者との交流が深められ、あなた自身もまた新しい知識を学ぶチャンスとなります。

Q3 働く場所としての、余市エコビレッジの様子や雰囲気は?

ベテランのスタッフは、ここで働くことの幸せと苦労をきちんと理解しています。気軽に相談できる雰囲気なので、困ったら遠慮せず頼りましょう。

ここは日本だけでなく、海外からもボランティアがやってきます。多様なバックグラウンドと個性を持った方々ばかりが集う場です。人が変われば、場の雰囲気は少しずつ変化します。ただ大前提として、それぞれの価値観や文化は尊重されています。近所の方々は、エコビレッジを信頼して親切に接してくれます。これは私たちの先輩方が培ってきた信頼によるものです。あなたが新しい視点を学ぶことで、あなた自身もポジティブな気持ちに変わり、働く場所の雰囲気を変えていけることでしょう。

冨樫さん、Y.M.さん、ありがとうございました。
2025年のインターン・スタッフ募集中です!ご応募お待ちしています✨