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ハヤカワ・ジュニア・ミステリ『アクロイド殺し』感想文
#岩波少年文庫100冊マラソン の本を探しているうちに、ハヤカワ・ジュニア・ミステリシリーズを知りました。この勢いで読んじゃえ、とアガサ・クリスティー『アクロイド殺し』を読みました。「子どもの頃から本の虫」を自称してますが、アガサ・クリスティーをちゃんと読むの、初めてですよ。翻訳小説もミステリーも苦手分野なので、ついうっかりこの年齢まで読まずに来てしまいました。
ハヤカワ・ジュニア・ミステリの読みやすさへの工夫は、公式ブログのご紹介通り。
おかげさまで、食わず嫌いをしていた私も、ハラハラどきどき楽しく読めました。ミステリーは、トリックの仕組みにはさっぱり興味が持てず、犯行動機の人間心理ドラマなら興味がわく。本書は、その両方ともが優れていて、さすがの大傑作。
そして、小粋な会話や名探偵のかっこよさ、映像が浮かぶようです。
本シリーズが読み終えられた秘訣は、パッケージ作りの親切さ。文字が大きい、ルビもふってある。特に、登場人物紹介ページがイラスト入りで丁寧なのがありがたい。今年の目標「翻訳本も読む」の目標が着々と果たせています!