鳥肌が(穂村弘)【読書メモ】
どんなときに鳥肌が立つか考えてみた。
夜の台所で黒光りした動くヤツを察知したとき
ムクドリが群がる木の近くを通らざるを得ないとき
さっきまでフレンドリーに話してたのに会議が始まった途端シリアス顔で反論カマされたとき
明らかにスベりそうな人が喋り始めたとき
笑顔のまま圧をかけられたとき
子役の演技が過剰気味なとき
きれいにハモられたとき
寒いとき
これでは著者のレベルに達することはできない。
類まれな観察力と想像力から編み出されるエッセイ。
鳥肌が立つのは生理的な防衛本能だが、これを読むとどうやらスキルでもあるようだ。スキルなら磨くことができる。ただ磨きすぎると行動力落ちそう。