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花見頃

3月の終わり頃から、また体調が悪かった。
起きてても、寝てても悪かった。

ちょっと食べられない時期があったけど、
残念ながら体型は変わらなかった。

今もたまに苦しいなと思うことはある。

その間の期間に、ふいに心が苦しくなってしまったり、
夜中も朝も関係なく涙が出たりした。
もう、ずっと、こうやっているので、
またかと思ったのだけど、
ふと知り合いに会ったときに、体調の悪さを聞かれて。

何でもないのに泣いてしまうと話したら、
ひどく心配された。
それで、普通は心配してくれるのだなと、
内心感動したのだった。

私は見た目は元気そうだと言われることが多い。
つらそうな場面をみせないらしい。
時々の不調も、そうやって言われて、
結局苦しさを打ち明けることが少なかった。

貯め込んだ不調が、心身に影響を出していて身動きすらつらくても。

私のことを軽視して、大事に想っていない人には、
気にすることもないのだろう。

心配されたことで、一瞬であちらとこちらの考えがよぎって。
その時に胸のつかえが少しだけ取れた気がした。
その後は、ふいに泣くことも少なくなった。
ただし、迷惑をかけて申し訳ない気持ちが残っている。

外に出ることに苦しさを感じなくなり、思い切って花見をしてきた。
人の少ない、観光地でもない場所で。

桜はどうしてあんなに美しいのだろう。
遠い江戸の頃だって、花見をしていたのだから。
きっとたくさんの人が、桜が咲くのを待ちわびているのだろう。

少し歩いて、疲れたけど、
花見をして良かったと思った。

来年も、穏やかに花見ができることを願いながら。

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