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父のアルバム
引っ張り出してきた父のアルバム。
光沢のある布表紙、見るからに歴史を感じさせる。
少しワクワクしながらアルバムを開くと写真が全て白黒だった、サイズも今のものより小さめでそこには坊主の少年が自分より大きい犬にまたがっていた。
その写真を指さしながら楽しそうに話す父、話の内容は何度も聞いたことがあるので聞き流した。
そんなことを気にせず、アルバムを1ページずつめくりながら思い出したように色々な話を私に向けてしていた。
多分私が聞いているかはどうでもよくて、ただただ思い出に浸っていたんだと思う。
最近は写真を撮って現像しアルバムとして残すということがない。
フォルダを開いてスクロールしたらすぐに写真を見ることができる、とても便利だ。
だけどこの思い出たちを私が親になって子供や孫に見せたいと思った時にスマホの中の写真を見せるのはなんだか趣がないなと思いアルバムを作ろうと思った。