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ラジオとオーケストラで"らじおけ"はどうですか?-RainbowTownFM 4周年

江東区ローカルラジオRainbow Town FMにてぼくがパーソナリティを務めている番組「東京シティ・フィルのらじおけ。」が創立4周年を迎えることになりました!

めでたい!

オーケストラに入団して1年ほど経ったころ、元シティフィルバストロンボーン奏者の崎原圭太さんからいきなり「みなかみくん、ラジオやらない?」と言われたのが発端。
圭太さんらしいシンプルすぎる誘い方で、最初はゲスト出演とかそういうお話かと思っていたのがなんとパーソナリティー!自分で録音した声も正直なところ聴きとりにくいこの活舌で、酒が入らないとめっちゃローテンションだけど大丈夫なのか…!?と不安に思っていたのが昨日のことのようです。

ラジオってすごくいいですよね。パーソナリティーのお誘いを受ける前からよく聴いていたのですが、実際自分が喋る側になるとまた聴き方が変わりました。
話し手さんによって変わる絶妙な話の切り上げ方・ジングルの入り方等のバランスだったり、トークの流れのバグで話し手とゲスト両者の頭の上に「?」が見えるかのような奇妙に開いてしまった間までいとおしく、クスッとしてしまったり。
全体としては映像がない分聞き流せるのに、いきなり心に突き刺さる文言が耳に飛び込んできてぎょっとして音量あげたり。

テレビにもyoutubeにもないワクワクが確実にあると思うし、どれだけこれから配信技術が発展しても消滅しない分野だと思います。


せっかく公共の電波を使わせていただけるということで、コンセプトとして掲げたのは「オーケストラの素顔」。
普段から演奏会にお越しくださっているみなさまには楽屋でお話しているような気持ちになっていただきたい。そして、その他大勢のみなさんが持っているオーケストラひいてはクラシック音楽に対する近寄りがたいイメージを少しでも和らげたい…そんな気持ちでした。
結構なぶっちゃけトークもたくさんしてきました(笑)が、映像がなくアーカイブの残らないラジオだからこそ出来ることだったと思います。


いろいろな企画を行っていく中で、個人的に意識していたのはバンバンポップスをかけるということ。なんでだよ、クラシックかけろよと笑われちゃうかもしれませんが、音楽をすきな気持ちに一切壁はなくて、クラシックを仕事にしてる人間だっていろんな音楽を愛しているんだよとみなさんに紹介したかった。

そしてもうひとつ続けてきたこと。それはオーケストラの業務に携わりながらも舞台"には"立たない人々の紹介
そもそも我々演奏家は楽譜は読めても帳簿は読めない(笑)ので、演奏会をビジネスとして成り立たせるスタッフの存在。ほかにもステージの譜面台を並べたり、楽器をホールからホールへ運んだり、楽譜の手配をしたり。そういった方々のご尽力があってはじめて我々は身分不相応なステージライトを浴びられるのです。

でもそうしたスタッフは客席のお客様からはどうしても見えづらい。というかご想像いただくことは出来ても物理的に見えませんよね。
そこでラジオだからこそ!裏方のみなさんがその仕事を志したきっかけや、日頃の仕事で感じること、本音(愚痴?笑)や、そのやりがいに迫りたいと思いました。


Rainbow Townのみなさまはもちろんのこと、いろんなお店に出向いたり企画でボイトレを受けたり(笑) お花見したりオンライン飲み会収録したり、ぼくも知らなかった団員の素顔に迫ることができたり。思い出がいっぱいあります。

またこれからも細々と我流ではありますが、らじおけらしく続けていけたらいいなと思っています。
まだ収録→配信しか経験がないので、生配信の醍醐味も味わってみたい!口が少々悪いので放送禁止用語を勉強せねば。


あ、実は「らじおけ。」の命名者はぼくです。


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