フィジーク選手に対する自律神経リカバリー
こんにちは、はるみつ洋亮です。
今日はフィジーク選手のナナドリームさんに2回目の迷走神経刺激を行いました。
結果から言うと、変化なし😅
迷走神経刺激での変化はありませんでした。
その代わり、
内側前庭脊髄路を使うエクササイズで変化がありました。
これはどういうことか考察しました。
まず、現在ナナドリームさんは減量末期。
以下の悩みがあります。
1️⃣身体が冷える
2️⃣筋出力が下がる
3️⃣睡眠が浅い
これらの悩みが自律神経系の問題ではないかという仮説で、今回迷走神経刺激を行うことになりました。
先日の一回目の迷走神経刺激の際のスマートパルスはコチラ↓
身体ストレスは迷走神経の活動性です。
37→52へ改善しています。
ストレス対処能力はHRVの偏差です。
40→47へわずかに改善しました。
この後、3日は寝付きの良い日が続きましたが、徐々に元の睡眠状態に戻りました。
身体の冷えは実施後から変化ありませんでした。
そして今回の2回目。
脈が下がりホメオスタシスが節約モードになっているのがわかります。
実施前後ともにHRVスコアであるストレス対処能力が変化しません。
そして迷走神経活動性や交感神経活動は変動はしていますが、おそらくその場での反応であり本質的な状態変化ではないと思います。
フィジークの減量は除脂肪が目的です。
脂肪分を摂取しないように食事制限をします。
脂肪分はホルモンの材料になりますので、ホルモン体質が落ちて、かつ代謝を回復させる栄養も体内にない状態です。
(競技後に食事を再開すると体調は元に戻るそうです)
ということは、
いくら迷走神経刺激を行っても自律神経系の変化は起きない。
いくら迷走神経刺激をしても代謝を回復させる栄養が体内にない状態。
さて、困った😅😅
そこで思いついたのが、
「内側核は自律神経系に接続している」
「内側核を活性化すると自律神経系に良い影響があるかもしれない」
というアイデア。
元々ナナドリームさんは三半規管が弱いという自覚があった。
しかし自分の体質が減量に悪影響を及ぼしていると思っていなかった。
前庭神経核の内側核は網様体と接続し、頭の空間位置に合わせた脳血流の調整も行っています。
そもそもマシントレーニングはさまざまな姿勢で行う。
ということは日頃からマシントレーニング中の筋出力に不安定さがあったのかもしれない。
寝返り運動をベースにした内側前庭脊髄路を活性化するエクササイズを行ってみたら
なんと
めちゃ改善した!
今回のセッションで学んだことは
自律神経リカバリーを提供するとき
クライエントの感覚運動の特性を
最初に問診、評価すること
ホメオスタシスが崩れている原因が、
必ずしも迷走神経に問題があるわけでは
ないということ
今後もさまざまなモニターさんとセッションを繰り返して、本当に効果のある「自律神経リカバリー」の確立を目指していきます!
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