SUNNSが目指すもの⑥「複合型レジャー施設」
本当の拠点作り
八ヶ岳移住を決めた木村夫婦はまず住むところを探した。犬がいる為に、ペット可で探さなければならない。しかし。。
北杜市には賃貸が全然なかったのだ。空き家はたくさんあるが、持ち主不明か知ってる人にしか貸さないという方針で、着地ができないことに気づいた。
仕事の方はというと、当時の時点では自身の施設や案件などをもっていなかった為、更には個人事業であった為に、「まずはなんでも良いからやろう」という考え方であった。そんな最中、1番初めに気になっていた「アート+宿泊」をコンセプトにしていたホテルの求人が出ている事に気がついた。すかさず連絡してみると、募集を締め切ってしまったようだった。それでは困ると思い、法人のオーナーの住所を調べ、手紙を書いた。直訴状だ。
ダメ元だったので、物件探しや仕事探しをしていると一本の電話がなった。それは、その会社のオーナーからだった。
「そしたら〇月○日に奥さんとここに来てね!」
当日、奥さんとそこに行くとビルがそびえたっていた。ご本人ねにご挨拶を済ませると、「びっくりしたでしょ?」と軽やかに笑っていた。そのホテルは趣味といえる領域でされており、本業は製薬系の世界企業の経営者だったのだ。
僕の経歴をみるやいなや、「家は用意する。ホテルではなく、全体を見てくれ」と想定していないオファーを頂くこととなった。独立を目指していることも了承頂き、晴れて八ヶ岳の地に着地することができるようになった。
ふたを開けると、宿泊3施設、ゴルフ場、美術館、釣り堀と「複合レジャー施設」であったわけであった。
初年度、僕は1つの宿泊施設と音楽関連の企画、宿泊関連企画を担当した。八ヶ岳エリアはコロナ中で閉めるところも多かったのだが、「こっそり自然に遊びに行く」ニーズはあり、それなりに業績を守れていた。しかし、預かった宿泊施設はそれ以前より売上が右肩下がりで潰れてもよいような経営状態だったのだ。
「まずはお手なみ拝見」とメッセージがついたその施設を、木村成年は1年で開業以来最高売上へと導くのであった。
追記
何よりもコスト管理が重要になる複合施設。収支状況や、シーズナリティもバラバラで、経営陣にはセンスが必要とされるだろう。しかし、やってみて思った事は「経費削減」と「売上パズル」という感じだ。もちろん簡単なことではないが、ゲストになった気分で、「ここでこんな案内があったら」「このタイミングでこのオススメされたら」別施設の売上につながるなど新たなコンボ技も出来てくる。
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