新宿伊勢丹初のクラウドファンディング

2015年8月26日

新宿伊勢丹初のクラウドファンディング
この話が来たのは、那須に旅行中、イギリスの田舎にありそうな素敵な教会を探索しているときだった。
バンタン時代の同級生Moritoから電話が来て、伊勢丹初のクラウドファンディングをMakuakeがやるということで、トリプルコラボ的にバンタンが関係
するということで、うちのブランドを紹介していただいた。伊勢丹新宿は他でもない、僕が日本で圧倒的にダントツ好きな百貨店である。
そんな場所で自分のお店を出せるなんて夢のようという感じでした。しかもプロが、うちの世界観に合わせて、壁などを装飾してくれるという最高の待遇だ。
うちはというと、今回はクラウドファンディングなので、リターンとして商品を出すことになっていた。クラウドファンディングなのに実際に見ることができるというタイプの物は5年前の当時は結構珍しかった。新宿伊勢丹のうちのスペースで実物を見て、試着して、ネットで買うという方法だった。
結構な長期間で、角の1ラックしかない場所だったので、毎日行くのは非常にしんどかった。

しかし、新宿伊勢丹の裏側も知ることができて、来店するお客さんの雰囲気も知ることができて、大きな収穫となった。
何よりこの1年半後にポップアップショップとして大々的に新宿伊勢丹で開催することになるのだが、その前に慣れておけてよかった。
自分が、最高級なものを経験していないと、自分も相応の価値を提供することはできない。だから、いくらお金がなくたってフレンチは行くし、新宿伊勢丹で買い物をするし、自分の好きな代官山にあるセレクトショップLiftでも、1着50万する服でも触るし、いくら身分不相応だっていい。

それを知っているから、そこまで行けるし、それを提供できる。自分も学生時代から、毎日バイトで働いて、全て高級な服に費やしてきた。アレキサンダーマックイーンなどラグジュアリーブランドでもファミリーセールの時にまとめて20万円くらい買っていた。かなり安くなってるので元はとんでもない値段だったりするが。元10万円のtシャツを3万円で買っていた。

前の記事でも書いたが、「同じものなら安く買う」「良いものでも安く買えるなら安く買う」ことで、自分は身分不相応だったとしても、高級な服を沢山買って、着て、肌身で体感してきたから、高い服でも作ることができる。もちろん高い服を作る、クオリティの高いブランドで働き、一流の服作りを身に着けたから、高級な服でも作ることができるということでもある。

自分のような叩き上げのデザイナーは珍しいが、自分が成功することで、同じような立場の若者を勇気づけたいと思う。

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ヤナギサワ ヨウジ / I R O F U S I デザイナー
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