ヤナギサワ ヨウジ / I R O F U S I デザイナー

I R O F U S I デザイナー https://irofusi.stores.…

ヤナギサワ ヨウジ / I R O F U S I デザイナー

I R O F U S I デザイナー https://irofusi.stores.jp/

最近の記事

新宿伊勢丹初のクラウドファンディング

2015年8月26日 新宿伊勢丹初のクラウドファンディング この話が来たのは、那須に旅行中、イギリスの田舎にありそうな素敵な教会を探索しているときだった。 バンタン時代の同級生Moritoから電話が来て、伊勢丹初のクラウドファンディングをMakuakeがやるということで、トリプルコラボ的にバンタンが関係 するということで、うちのブランドを紹介していただいた。伊勢丹新宿は他でもない、僕が日本で圧倒的にダントツ好きな百貨店である。 そんな場所で自分のお店を出せるなんて夢のようと

    • 初の百貨店でのポップアップショップ

      2015年6月10日 4月の展示会から二か月後の開催となった初のポップアップショップ 4月の展示会で、静岡松坂屋の矢島さんにお声がけいただいときに、割と即答した。 ポップアップショップは自分が勤めていたブランドでもラフォーレ原宿の一階入り口でやったことがあった。 声をかけてもらうまでは、とにかくセレクトショップに置いてもらうことしか考えてなかった。しかし、売らないと、売り上げを作らないと会社を、ブランドを経営、継続していくことはできない。だから売れる場所ができた。それだけでも

      • ビッグサイトの巨大展示会出展

        2015年4月1日 これまでに個人での展示会を3回ほどやっていたが、合同展に出してみようということで、いろいろ探したが、やはり費用が異常に高い。 他のブランドと違って金持ちの家の人ではないので、自分の商品を売って、それで回してきた完全なる叩き上げである自分にとっては、出店費用は40万も払うなんてバカバカしいにもほどがあるという感じだった。 そして自分が働いていた小さなブランドも、展示会をやっても全然売れてないのを経験していたので、これだけの認知度で、集客力なら40万円じゃ

        • 日本に帰って初めての撮影

          そしてこれらのコレクションをスタジオで撮影した。ロンドンの時のファーストコレクションを撮影してくれたKentaroさんに撮ってもらった。 日本での撮影は初めてで、スタジオを探すと、とんでもなく利用料が高く、他のブランドはこれにこんなにお金を払って、どうやって利益を出しているんだろう?と不思議になったものだ。結局、お金持ちの家のデザイナーが多いのはそういうことだというのが後で分かった。自分みたいにお金がないのに工夫次第でやっていくデザイナーで続く人なんてほとんどいない。 O

        新宿伊勢丹初のクラウドファンディング

          買い物の仕方の話

          いつもそうなのだが、もっといい所があるはず、もっといい商品があるはずと自分の仮説を持って徹底的に探す。探し切ったと思うまでいろいろなチャネルを使って、最後まで諦めず探す。これを執念というのだろうか、自分は「諦めない力」と呼んでいる。この諦めない力がなければ、これまで7年間で何千万円をドブに捨てていたか分からない。つまり、利益率から考えても、とっくに自分の会社は潰れていたはずだ。 もちろん、自社の商品作りには手を抜かない。「安いもの」を探すのではなく、「クオリティの割に安いも

          初めての墨染めとろうけつ染めのコレクション

          2014年10月 6、7月にブランディングを掘り下げて、8、9月に秋冬の生産を終えて、次の春夏コレクションの製作をしていたのが10月くらいだった。 ブランドは始めたばかりで、コレクションの時期が遅れてしまっていた。 この次のコレクションから通常のペースに合わせられた。 墨染めをする、ろうけつ染めをする、日本古来の美意識を表現するブランド、ということは決まっている、さて、どのようなコレクション展開にしていくか、どんなテーマで毎シーズンやっていくか、どんな見せ方をしていく

          初めての墨染めとろうけつ染めのコレクション

          2014年9月、アシスタントRei現る

          ロンドン時代から約一年間、デザイン、パターン、その他業務も含めて、一人でやってきた、次のコレクションに入る前に2014AWの生産をしているころ、アシスタントとして突如現れたのがReiである。 バンタン時代のインターン仲間でREIJI HARIMOTOという、めちゃくちゃこだわってハイクオリティのブランドをやっている、レイジ君に、ミュージシャンの衣装の製作を手伝ってほしいということで手伝いに行った。 デザイナーが他のデザイナーの仕事を手伝うなんて滅多にないことだ。そもそもデ

          最初のコレクションを終えて、次のコレクションの前に、ブランディング

          2014年7月16日 最初のコレクション、2014AW (AWとは秋autumn、冬winterの略です)のコレクション製作、展示会を終えて、次のコレクションを考えたときに、もっともっと深くブランディングをしようと思いました。 最初のコレクションはロンドンに滞在中に作ったので、できることが限られていました。限られた生地の中から選んで 買って来て、限られた生地の組み合わせと、デザインの工夫、パターンの工夫で表現したいものを作りました。 ■元々加工された服が好きで、高校生

          最初のコレクションを終えて、次のコレクションの前に、ブランディング

          初の大阪展、大阪のセレクトショップにて

          2014年6月1日 最初の展示会が2015年5月、その1か月後に、バンタン時代の先輩のalgorithmデザイナーのミクさんにご紹介いただき、大阪のセレクトショップにて展示会をさせていただきました。 リックオウエンスなど、自分の好きな感じの物も置いてあり、楽しいお店でした。 お店の中で一部のラックを借りての展示会で、大阪近辺にいる知人には声をかけましたが、基本的に来店されるのはそのお店のお客さんでした。お店のブログで紹介してもらってか、うちの服を気に入っていただける方が

          初の大阪展、大阪のセレクトショップにて

          帰国後一か月で初の展示会開催

          ロンドンから帰り、一か月後に展示会を設定しました。 展示会をやるには作品が少なすぎると感じていたので、日程を先に決めてしまい、連日徹夜のような追い込みをしながら、新居を探し、引っ越しをして新しいアトリエでまた作業再開という感じでした。 最初は集客の方法もなく、自分の知り合いを沢山呼びました。自分がブランドを始めたということで、さもなくば何年も連絡を取ることはなかったであろう友達とも会うことができ、何か行動をするということは本当に大変だけど、そこには無限の可能性が広がってい

          ロンドン留学中に制作した一着の服がブランドの始まり

          僕が2013年、ロンドン留学中に作った一着がきっかけでした。 いつか自分のブランドを持つという目標はありましたが、それがこの後すぐになるとは、全く予想していませんでした。 ロンドンへは服作りの道具一式と、この生地だけ持っていきました。 実はこの生地は、学生時代にコンテストで入賞したときなどに使った生地を売っていたお店で見つけた生地でした。 ちなみに学生時代には、本格的なテーラー仕立てで、奇抜なデザインのスーツルックを作った作品の時に、先生に最高級の生地は何かと訪ねて、

          ロンドン留学中に制作した一着の服がブランドの始まり

          ブランドを始める前、学生時代の話を少し

          2011年3月9日 普通はブランドを始めるとき多額の借金をして始めるケースが多いです。飲食店と同じですね。しかし、僕の考えとしては、デザイン、パターン、縫製ができれば、基本的には生地代だけでブランドは始められると思っていました。 もちろん、商品になるレベルの縫製の知識と経験が必要なので、並大抵のことではありません。しかし、元々なんでも作るのが得意でしたが、学生の時に、ブランドをやっていくには自分で作れないと大変だろうと思いました。 完成品に一番近い仕事が縫製なので、縫製

          ブランドを始める前、学生時代の話を少し