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ハゲの自分を受け入れられた30歳目前の冬

 僕はきっと生まれつき薄毛です。正確に言うと、元プロ野球選手の森本稀哲さんほどではなく、正面から見れば人より少し毛量が少ない程度。遠くから見れば薄毛には思われないかもしれません。

 ですが毛量が少なく毛も細いため、小学生の頃には、風呂に入ったときに見える地肌の面積は友人よりも広いことを自覚していました。

 昔から今もなお一番目立っていたのはツムジ(頭頂部)の周りで、これはハッキリ目立っていて、遠目から誰なのか検討がつくレベルです(テッペンハゲとでも言うんですかね)。小中高と人付き合いは概ね良好でしたが、まあ「ハゲ」と言って後ろ指を差してくるやつは少数ですが、いました。

 ただ、今になって問題だったなと思うのは、薄毛の自分を受け入れていなかったことにあると考えます。

 このnoteの結論は、自分は、自分。ありのままの自分を受け入れることが大切で、それは自信に繋がると言うことです。

 忘れもしない2019年の12月、反芻思考に悩んでいた僕はセルフコンパッションというテクニックを知りました。過去のことや失敗を仕切りに思い出す癖の原因のひとつは、完璧主義が身についていたためでした。

 それまで自分が完璧主義だなんて思っていませんでしたが、瞑想をすることで自分の今、そして過去の行動を客観視できるようになりました。起きたことの事実と感情を切り分けて分析し、他人にも自分にも厳しく接してきたことを認識しました。

 これを改善するテクニックとして、ありのままの自分を受け入れる思考「セルフコンパッション」を実践し始めました。自己省察は日々続けていて、その中で自分に出来ること・出来ないことの存在を認識し、それも自分自身であり、無い物をねだろうとしない大切さを学んでいます。

 例えば、僕は創造することが得意です。昨年はお堅いwebメディアにグラフやデータを掲載し(僕が初めての試みでした)、その記事はカテゴリ別で月間最多PVを記録しました。

 一方で僕は(間違いなく)ADDレベルの注意散漫です。記事を書いたは良いものの、焦って予定稿のまま投稿したり誤字がひどくていつも担当編集者のAさんに加筆修正など加えてもらい助けてもらっています。

 もちろん対策は講じていきますが、こういう長所・短所も含めて自分自身である、ということです。

 苦手を直す努力は得意を伸ばす努力よりもはるかに時間と労力がかかる大変なものと認識しています。ただ得意を受け入れているので、上記の失敗は得意を活かして改善する、というのが効率的であり自分を受け入れた方法と言えます。(実際には予定稿を数日前に完成させておくとか、専用ソフト使うなどしています)

 さて本題。

 ここ1年で薄毛が悪化している気がしています。特に頭頂部を中心に毛量が減っている感じで、風呂に入ったときの地肌が見える面積が昔の2倍以上になっていると感じています。指を通せば横よりも上の方が明らかに滑らかに指が通ります。

 正直ハゲたくないのが本音ですが、昔から予期していたことでもあります。

 ていうかハゲ問題の本質って、自分が過剰に気にしていることではないでしょうか。(僕は営業マンのような他人からの評価に外見が入る仕事に就いていないのは幸いと言えますが。)

 とまあここで言いたいのはハゲた自分も自分なのです。受け入れて付き合っていくのが自分を大切にする生き方でありセルフコンパッションと言えます。

 タイトルからお察しの通り、僕は今日、6mmの坊主にしてきました。理由は髪を切るのが面倒くさいから(笑)。さらにフルリモートワーク体制ですし友人と会う習慣もありません。そもそも友人は4〜5人しかいません。加えてこのご時世、気軽に外出できるのは夏頃と予測しているのでそれまで自宅警備員ゲフンゲフン在宅勤務なら坊主でもかまわないな、と。

 ですが3mm以下の坊主にしないと薄毛が目立つのは周知の事実。

 そんなことを考えているときにふと思ったのです。

 薄毛の自分も自分なんだ、と。

 当初の坊主にする目的は散髪の工数削減ですが、気づいた時には、自分を受け入れるためのハードルに変わっていました。

 このハードルを乗り越えれば、またひとつ自分を受け入れられる、今の自分に誇りが持てる、側から見れば意味不明な自信を獲得することに沸いていました。

 まあ正直、断髪を決断するまでに時間はかかりましたよ。それでも

「自分は、自分。受け入れてあげようじゃないか」

 という気持ちが勝り、¥1000カットで10分、坊主になりました。頭皮が毛から透けてバッチリ見えます。ですがどうってことありません。決断を乗り越えた達成感と、「これも自分」という気持ちの方が大きいです。髪があろうと無かろうと自分は今まで通り自分です。

 ちなみに髪の長さを6mmにしたのはノリでした(笑)

 さあ次のステップはこの坊主頭を知人に晒すことでしょう。これが出来ればまた一歩前進です(笑)

 で、実際に見られると、最初のインパクトは大きいようですが5秒で終わります。

 そう、こんなもん。

 他人の目が気になるとか過度に不安視することが無意識にありますが、所詮他人の自分に対する目なんてこんなもんです。まあ毎回会うたびにこういう反応されるのはちと面倒ですがそれも慣れです。

 坊主になった今思うこと、

 ハゲや筋肉を公に晒せる人の気持ちが少しわかった笑

セルフコンパッションはこの本を参考にしています。


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