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インハウスマーケターの真の"調整力"
熊野古道でマーケターをしています、大﨑です。
僕はテーマパーク・宿泊施設でインハウスマーケターをしてましたが、今まで「調整」という言葉が大嫌いでした。
一般的な調整のイメージ
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・予算を取るための○○さんに根回し忘れるなよ
・この提案は後で揉めるから、先に○○さんに相談しとこう
・この案件断るけど先にランチだけして、軽く上司がごねてるみたいなところ伝えとこう
・このクリエイティブ、デザイン部署案件だけど、あの人微妙だし適当な理由付けて外注にしよう。でも揉めないように調整しといて
こんな経験ありませんか?「調整=根回し」に近いという印象でした。
インハウスマーケターの"調整"の神髄
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インハウスマーケターの本当の調整は根回しではないです。僕はそれが下手でよく怒られますが、正直そこは本質じゃないと思います。
※できるに越したことはないですし、僕は練習してます。。
マーケターの"調整"の本質は
「ブランドの成長・利益を出す仕組みを時間軸で調整する」
ことだと思います。
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Aさん「このインフルエンサーとタイアップすればバズると思う」
Bさん「その人売上はあがるけど、ブランド棄損になりそう」
Cさん「そのインフルエンサーに出すお金でもっとプロダクトをリッチにしたい。原価上がるけど投資だよ」
Dさん「KPI達成できなそうだから、今月は割引施策やろう」
A~Dさん全員最終目標は一緒で、「ブランドを成長させたい・利益を上げたい(売上をあげたい、良いプロダクトを作りたい)」
ここを時間軸を考えながら調整するのがインハウスマーケターの仕事です。
判断するための軸は3つのバランスと相互理解
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アート:直観、感性、美意識、クリエイティブ、ビジョン、哲学
サイエンス:分析、論理、科学、データ
クラフト:経験則、職人、現実的、実行
A~Dさんは3つのタイプに分かれているとも言えます。マーケターはこの3つへの深い理解を持ち、冷静な判断をして選択する人間でなければなりません。
特にアートVSサイエンスは厄介です。理由はサイエンスのほうが数値化されているので根拠があり勝ちやすいからです。しかしアートが勝たなければならないシーンは数多とあります。
調整=選択をする上で、マーケターが心がけるべきこと
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主に3つだと思います。
①コミュニケーション
普段からそれぞれのプレイヤーのKPIを理解しながら、立場を理解したうえで判断する必要があります。積極的に雑談するのはやはり大切(根回しみたいなものですね(笑))
②ブランドを主語にする
「(ブランド名)だったらどうだろう?」という視点を持つことで、最低限のブランドガイドラインに逸れずにマーケティング活動ができるはずです。
これを意識すると効果抜群です!
③大局観をつかむ
「今やるべきことは~○○」
○○には短期的な施策が入るかもしれないですし、3年後の売上のために投資するかもしれませんし、ブランドを棄損しないような動きを取るべきかもしれません。
「今やるべきは○○、なぜならば〇はこのタイミングで行うので、今は会社の売上を作るうえでも、△△は最低限やるべき」のような大局観を持ち判断する必要があると思います。
マーケターとして
マーケターとして「WHO=顧客を見て仕事がしたい」です。
「WHO=上司・社長・評価者」になりすぎないように気を付けましょう!(これはもちろんインハウスマーケターの自戒です)