ファイナンシャルリテラシー
今年になってお金の知識を今まで以上に身に付けることを心掛けている。特別に大それたことをやるというわけでもなく、まずはロバート・キヨサキの本を読むことから始めた。お金に対しての考え方を改めて学ぶことができている。彼の言っていることについては、「そんなことだれでも知ってるよ」と思う人もけっこういると思うが、やはり知っているというのがどの程度知っているか?というのと、実践をしているかどうか?というこの二つがポイントであると思う。今は、情報にあふれている世の中で、ぐぐればある程度のことは知ることはできるが、深く知ることができるか、そして質の高い情報を知ることができるかは、読み手のリテラシーにかかっていると思う。今の時代、「それくらい知ってるよ」があまり意味のないことである。僕は、今、しっかりと一歩ずつ確実に前に進んでいることを実感していきたいと思う。しっかりと小さなことでも行動に起こしているということだ。だから今になって、「金持ち父さん、貧乏父さん」を読んだということは、着実に前に向かっているという証ととらえる。久保田康介氏のブログに、「本当にうまくいっているかに囚われているということは、未来への不確定要素で、今の行動次第で心への影響も最小限に抑えられていく」という内容が書いてあった。だから、Here & Nowにフォーカスしていこう。
JayZの音楽を聴いていたら、こんな歌詞があった。Financial freedom my only hope. 彼の歌はいつも黒人の社会での経験を反映しているが、その中でマイノリティとしても力強く生きていく術を教えるラップもある。まさに彼の生き方をそのまま楽曲にも表現しているんだ。すごい。あれだけのカリスマも、Financial Freedom(お金の自由を勝ち取る)が昔からの目標だったんだ。今では、夢ややりたいことを実現している、凄くまぶしい。いつでも自分にとってのロールモデルだ。だから僕もどんどんファイナンシャルの知識を養っていこう。
アメリカでは、お金に対しての知識を身に付けることが重要視されている。たくさんの年俸を稼ぐやり手のビジネスマンでも、マルティプルインカム(複数の収入)を持つことは大切だと信じてる。いかんせん、ガンにでもなってしまったら、家族は家を売るか、自己破産するか、などと悩むことも珍しくないほど、医療費だってバカ高い。
そういえば、2009年のことだった。当時、NYのブロンクス地区で地元の小学生たちを対象に、ヒップホップファイナンシャルリテラシーワークショップというのをプロデュースした。これは、JPモルガンがスポンサーになってくれて行われて、のちにシティバンクもスポンサーした。地元の小学生たちに、お金に対しての知識を身に付けるように教育するためのCSR事業だった。アメリカ人は自己破産する人が多く、また親がそういったファイナンシャルな問題を抱えると子供たちも必然的に苦労を強いられるから、小さいうちからマネーリテラシーを身に付けるようにという風潮になっている。もちろん、大企業もコミュニティに協力する。下記は、僕が関わった事業のポスター。ヒップホップ界のレジェンドたちも賛同してくれて、ゲスト出演してくれた。お金に関しての教育をラップを通して教えるから、子供たちも意欲的だった。
Chase Your Dreams!なんて、凄いタイトルがついていた(笑)。このポスターのデザインの通り、まさに夢を実現するためのツールとしてお金は必要だということだ。僕もしっかり学ばねば。そして今までお世話になってきた黒人社会のために恩返しをしていきたい。