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【成人発達探究記】12899-12903:2024年6月28日(金)

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タイトル一覧

12899. 適切な体重増加/独創的な観法行を創作して実践する楽しみ

12900. 今朝方の夢

12901. 今朝方の夢の続きから考えるここからの欧米生活

12902. 「倶舎8年唯識3年」という言葉より

12903. 仏教研究の楽しさの中で/1日に6万個浮かぶ考え

12899. 適切な体重増加/独創的な観法行を創作して実践する楽しみ    

時刻は午前5時を迎えた。今、朝日がゆっくりと昇ろうとしている様子が見える。小鳥たちはまだ活発に鳴き声を上げておらず、遠くでカラスが鳴き声を上げてどこかに飛び去っていった。今日からは再び涼しい日になることを嬉しく思う。昨日は31度に到達するほどに気温が上昇しており、2階の室温はそれ以上に高かった。二重窓の内側を開けて就寝することによって部屋の温度が少し下がっていたが、それでもまだ熱気が残っているように感じられたので、起床してすぐに外側の窓も開けて冷たい風を通している。今の気温は17度であるから、室温とは10度ぐらい差がある。ここからしばらく窓を開けていれば、部屋は随分と涼しくなってくれるだろうと思う。今日は幸いにもここから気温が上昇することはさほどなく、緩やかに気温が上がっていき、20度までしか達しない。昨日と10度も開きがあるので体がうまく適応してくれるか気になるが、きっと大丈夫であろう。明日は23度まで気温が上がるが、明後日からはしばらく20度を下回る肌寒さを感じさせる日が続く。7月を迎えようとしているが、フローニンゲンの夏はまだまだとても涼しい。

昨日ジムでパーソナルトレーニングを受ける前にジムの体重計で体重を計った。すると、先月よりも1kgほど増量することに成功していて、食生活を変えたことの成果を見た。自分の体であるから体重計に乗らずとも鏡を見た時の姿や体を触ってみても感覚で体重の増加は実感していたが、正確な数値はわからなかった。感覚的にはもう少し体重が増えていてもおかしくないように思えたが、1ヶ月で1kgの増加は無理の範囲だろう。どうやら1ヶ月で0.5kgから1kgの増加であれば筋肉量の増加とのことであり、それ以上の増加は脂肪の増加も伴っている可能性が高いとのことである。今は仮に脂肪が増えたとしてももう少し体重を増加させることが大事であり、体重が不足していることに問題があったので、引き続きタンパク質のみならず炭水化物をきちんと摂取して3食食事を摂りながら体重を緩やかに増加させていきたいと思う。

昨日その他に考えていたこととしては、現代のコンテクストに照らし合わせて自ら独創的な観法をいくつも作っていき、それを日々実践することを楽しむことについてだえる。観法を作る楽しさとそれを実践する楽しさ。そして、それを通じて心が浄化されていく楽しさを感じながら観法行に取り組んでいきたい。いずれの観法も諸法無我や縁起の理などの真理に基づく形とし、そしてそれを実感することに主眼を置くようにする。唯識学の枠組みに沿って独自の観法を作っていきながらそれを実践する楽しさの中で、少しずつ智慧と慈悲を養っていきたいものだ。そのようなことを考えていた。フローニンゲン:2024/6/28(金)05:30

12900. 今朝方の夢 

時刻は午前5時半を迎えたが、今日は小鳥たちがとてもおとなしい。耳を澄ませると、かろうじて遠くで鳴き声を上げている小鳥たちの声が聞こえてくるが、いつもほどの音量ではない。今日も天気に恵まれているためいつものように鳴き声を上げていてもおかしくないのだが、連日の暑さで小鳥たちもどこかに避難しているのだろうか。

朝の静けさを感じながら、そして部屋の両側の窓から流れ込んでくる冷たく心地良い風を感じながら今朝方の夢について振り返っている。夢の中で私は、小中学校時代の野球部の友人2人(YK & YA)に学習コーチングを提供していた。彼らは学びたい事柄は決まっているが、それをどのように学んでいったらいいのか悩んでいて、私に助けを求めてきた。彼らが学びたいと思っている分野については自分は門外漢であったが、どのように学びを深めていけばいいのかについての領域全般型の知見なら十分に持ち合わせていたので、その知見を出し惜しみなく共有していった。その際に、彼らが学びたい分野について大型のスクリーンにパソコンを通じて表示してもらいながら、その分野をどのように学んでいけばいいのかを助言していった。片方の友人に対するコーチングがひと段落ついたところでもう片方の友人にもコーチングをしようと思ったが、彼はパソコンに保存したはずのエクセルファイルがどこにあるのかわからなくなってしまったようで、ファイルを探すのに戸惑っていた。ひょっとしたら事前に送ってもらったファイルが自分のパソコン内のゴミ箱にあるかもしれないと思ったのでゴミ箱の中を探してみることにした。彼から連絡を受けた日から逆算して、どの日にゴミ箱に入れたからを思い出しながらゴミ箱を探してみたが、自分のパソコン内にはファイルが見つからなかった。なので彼が自らのパソコン内でファイルを見つけることを待つことにした。そのような場面があった。

それ以外にも、現在進行しているゼミがテーマになる夢もあった。その日から新しく入って来られた2人のメンバーが過去のゼミのアーカイブ動画を全て視聴し、そこから得られたことをまとめたPPTスライドを作ってくれた。その発表をゼミの最初の時間に設けることにした。その方の視点は独特で、PPTスライドの配色もまた独特であった。それはその人の個性であり、大変素晴らしい個性だと感心しながらその方の発表を聞いていた。するとその方が最後に、今のゼミのメンバーの人数は少し多い気がすると述べた。それに対して私は、これまでの人数と変わっておらず、適切な人数だと伝え、少し多いと感じるのは個人個人の八識の何かが関係しているだろうと述べた。そこからは、ゼミの最適な人数についてメンバーが思い思いに語っていくことにした。そのシェアを受けて、改めて人人唯識という言葉が示すように、ゼミのメンバーの人数についても考えていることや思っていることが一人一人違うのだと改めて実感した次第である。フローニンゲン:2024/6/28(金)05:57

12901. 今朝方の夢の続きから考えるここからの欧米生活

鳩がホーホーと鳴いている声が聞こえてくる。今日もまた黄金色に輝く朝日が燦然と地上に降り注いでいる。昨日と違うことは、今日はとても涼しいということである。ここから日中にかけて気温はさほど上昇せず、20度ほどの最高気温とのことなので、とても過ごしやすそうで何よりである。早朝に2階の両側の二重窓を開けていたことによって、溜まった熱気が外に出ていき、1.5度ほど下がった。もうしばらく窓を開け、あと1度か2度ぐらい気温を下げたら窓を閉めよう。それまで虫が入ってこないことを願う。

先ほど今朝方の夢について振り返っていたが、夢の続きとして、数人の外国人と英語で話をしている場面があった。夢の中の自分は流暢に英語を話し、その姿はネイティブさながらであった。自分が考えていることや感じていることを何の不自由もなく澱みなく英語で伝えている自分がそこにいた。話をしている外国人も英語がネイティブのようだったが、お互いにネイティブであるという感覚でずっと途切れることなく会話をしていたことが印象に残っている。オランダでの生活も早9年目を迎えようとしている。あと1ヶ月すれば、欧米での13年目の生活が始まる。オランダは英語が母国語ではないが、この国で生活する中で自然と英語力が磨かれたのは確かである。今その英語力をさらにブラッシュアップさせる取り組みに日々没頭している。その真の成果を感じられるのは再び英語が母国の国に移住した時だろうか。自分の脳裏に英米の両国がちらつく。世界を見渡せば、英語が母国語の国は英米以外にたくさんある。ヨーロッパの中でも以前訪れたマルタ共和国なども英語が母国語であり、一度マルタ共和国も移住地の候補に入った。しかし今は唯識学を含めた仏教の研究を大切にしており、唯識学を大学院で教えたいという思いが強くある。その思いを実現するためには仏教研究に力を入れている国でなければならず、そうなってくると自ずから英米の2国が移住先の最有力候補に浮上する。これまで学んできた英語はイギリス英語ではなくアメリカ英語であるため、発音の都合上、アメリカの方が生活がしやすい。すでにアメリカの西海岸と東海岸で4年間生活をしてきたこともあるため、再びアメリカで生活することの方が適応が早いだろう。より変化を望むのであればイギリスでの生活も魅力的である。ここから自分がどの国で生活することになるのかは天のみぞ知るといったところだろう。いずれにせよ、再び生活拠点を変え、英語が母国語の国で仏教研究に従事する日が着実に迫ってきているような気がする。そしてそれを自分は心の底から望んでいる。今多くの時間とエネルギーを注いでいる英語の発話能力の向上鍛錬はきっとそこにつながる扉をこじ開けてくれるだろう。フローニンゲン:2024/6/28(金)06:44

12902. 「倶舎8年唯識3年」という言葉より   

穏やかで美しい朝日を眺めながら、抹茶を飲みながら少し寛いでいる。黒豆の水煮の調理を始め、バスマティライスを炊くための下準備をした。2時間ほど水に浸したライスを2時間後に炊く予定である。

昨日就寝前に「倶舎8年唯識3年」という言葉がふと脳裏をよぎった。今、ゼミナールで唯識学を扱っているのだが、1ヶ月を過ぎたところでその言葉がよぎった意味について考えている。その言葉は、倶舎論を8年学んだ後に唯識論を学ぶのに3年かかるということを意味する。すなわち、唯識学を修めるには少なくとも11年かかるのであり、おそらく11年かけて学んでもなおその無限に広がる探究の深さに驚かされることだろう。いずれにせよ、11年かけて毎日唯識学を学んでいけばある程度深い理解を得られるはずである。11年は132ヶ月ほどあり、今ゼミナールを通じて1ヶ月ほどしか唯識を学んでいない状況である。もちろんゼミナールの開始前から数えれば、幾分かの月日を唯識学の探究に充てていたのだえるが、それでもまだ132ヶ月の期間からすると微々たるものである。そこでふと、1/132を微々たるものとみなすか、1/132もすでに学んだとみなすのかという認識の違いがあることに気づいた。それはコップの水の喩えとも似ている。コップにそれだけしか水が入っていないとみなすか、コップにそれだけも水が入っているのかという違いである。唯識学の学びに対して前者のような考えを持っている場合には、励ましの意味も込めて1/132も学んだことを伝えるといいかもしれない。一方後者については過信の様子が見えるかもしれないので、まだ1/132しか学んでいないことを伝えると良いかもしれない。唯識の教えを貫く非有非無の思想から言えば、前者のような認識は無いことに囚われている傾向が見えるので、有を強調し、後者のような認識は有ることに囚われている傾向が見えるので、無を強調すると良いかもしれない。ゼミナールの受講生の方々の認識もそれぞれであり、前者のような認識を持っている人もいれば、後者のような認識を持っている人もいる。それぞれの認識の在り方に焦点を当てながら、ここから一丸となって協力し合って唯識学を探究していくためにも、それぞれの認識ごとの励ましの言葉掛けを意識したいと思う。前者の認識に対しては激励を、後者の認識に対しては謙虚さをもたらすような言葉掛けができたらと思う。フローニンゲン:2024/6/28(金)08:48

12903. 仏教研究の楽しさの中で/1日に6万個浮かぶ考え

時刻は午後4時を迎えた。今日は1日を通して朝からとても涼しく、秋のように過ごしやすい1日だった。日差しも柔らかく感じ、フローニンゲンの夏は本来こうした優しさを感じさせてくれるものだと改めて思った。ここから少なくとも1週間はとても過ごしやすいようなので何よりである。

今日も英語の発話能力の鍛錬に並行して唯識学の探究をしていた。ここ最近はまた唯識学の文献読解に充てる時間を気持ち増やしている。英語の学習教材の回転数が随分と増したことにより、唯識学のテキストを読む時間を確保することができるようになったのだ。ここからまた少しずつ唯識学の研究に充てる時間を増やしていくことになるだろう。

唯識学の探究をしているとふと、仏教研究はどんなゲームよりも楽しみをもたらすことを改めて思った。そこには知的な楽しみに留まらず、仏教に親しめば親しむだけもたらされる心の成長が実感される喜びがある。今後はそこに創造的営みとしての論文執筆が加わってくるはずである。日本語でこうして日記を綴ることは自分の表現活動かつ創造的な活動になっており、英語で学術論文を執筆することはより創造的な営みとしての生活が強い。いつか唯識学に関するわかりやすい一般書を英語で出版したいと考えている。それは映画・ドラマ・アニメ・漫画を唯識学の観点から紐解くような形を採用するかもしれない。最初の書籍は博士論文を書籍化した硬質な学術書になるかもしれないが、それに続く書籍はとにかくわかりやすさを大切にし、図解入りの平易な一般書を執筆していきたいと思う。英語空間においても数冊だけ唯識学に関する平易な一般書があるが、まだまだその数は不足している。欧米の一般の人たちに唯識学について知ってもらうために、近い将来に英語の一般書を執筆したいと思う。

そうした思いは、1日に6万個浮かぶとされる想念・雑念の一種かもしれないが、それは一昔前にはなかったものである。私たちが1日に思い浮かべる6万個の考えのうち、95%が昨日と同じものと言われる。しかし見方を変えれば、5%は新たなものなのだ。私たちは自然と新たな考えを思い浮かべることを宿命づけられているようであり、そこにも私たちの絶え間ない変化の性質を見る、5%の変化を少しでも心が清らかになっていくものにしていき、それを積み重ねていくことが重要なのではないだろうか。少なくとも自分はこの5%の新たに浮かぶ考えを善の方向性に向かうものにしていきたいと思う。それは阿頼耶識に薫習されていき、新たな善の考えを思い浮かべることにつながってくるはずだ。このサイクルを構築することが仏道修行の要諦の1つであるように思えて仕方ない。フローニンゲン:2024/6/28(金)16:08

Today’s Letter

It had been scorching for the last three days, but it became cool today. Opening the windows on the second floor helps lower the temperature. Fortunately, the cool weather is expected to continue. Thanks to the fresh air, I will be able to concentrate on my work. Groningen, June 28, 2024

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