iPhoneのUSB-C化に思うこと
Appleが2024年からEUの規制を受けてUSB-Cを採用するらしい。
一般ユーザーはこれによってアダプタを介さずに様々なデバイスを接続できるようになる。
一方動画クリエイターでiPhoneを動画カメラと位置付けている層はどうだろう。
彼らの要望は転送速度をUSB3.0以上の仕様にして欲しいということ。
iPhoneで撮った4kのprores動画をPC・Macに転送して編集する。このプロセスを如何に効率よくできるのかが重要なポイントだからである。
現状ではiPhone14pro maxという最上位機種でさえUSB2.0なので、長尺動画ファイルをiPhoneで撮ってしまったらもうiPhone内で編集するか、長い時間をかけてデータを転送するかしかない。
クラウドの容量をTBクラスにして使うのも手だろうが、転送の手間が省けるだけで、時間が短縮されるわけではない。その目的で高い料金を払う価値があるのかは分からない。
上のリンクの記事を見ると例えばSONYのXperia pro IだとUSB3.2 gen2対応である。PC直結で139MB/s、SSD接続だと687MB/sという高速転送ができるらしい。
PC直結とSSD接続でスピードが違うというのがポイントで、PC接続の場合クライアントモード(デバイスモード)になる。SSD接続だとホストモード(マスターモード)となる。iPad proの場合ホストモードでのみUSB3以上の高速転送が可能で、デバイスモードではUSB2であるという。Twitterで見た情報なので確かではないがMacとの接続で高速転送ができたという記事や動画を見ていないので、違うという方は教えていただきたい。
※iPad Proの2018以降とMacの接続はケーブルをUSB3対応のものにすればちゃんと高速転送できるようです。
この場合、仮にiPhoneがUSB CでUSB3を採用したとしてもPC直結では恐らくUSB2でしか使えない未来が来るのだろうと思うのである。
まあ個人的にはストレージ圧迫する動画ファイルは外付けに置いておくに限るので何も不自由はないが、この点は留意しておきたいところだ。
ちなみにXperiaはマイクロSDも入るしやっぱり拡張性がiPhoneと段違いだよね。ということで結局信者以外はiPhoneに期待するよりも他社製のスマホを使った方が変なストレスないよね、という話でした。