zoom F6を使ったらマルチカムも楽になります

カメラに付けるマイク問題は前回の記事で完結です。
zoom F6は音質も上質でgainの調整も要らない、尚且つタイムコードを出せる。
最強のカメラのお供レコーダーだったのです。

今回はタイムコードを深掘りしていきます。

F6のタイムコード端子からステレオミニプラグのケーブルでカメラのマイク端子に接続します。右チャンネルからタイムコードが出力されていると思います。

カメラ側で入力レベルがクリップしないように調整します。クリップすると波形が壊れてしまうので正確にタイムコードを認識できなくなる恐れがあります。もし調整してもクリップしてしまう場合は抵抗入りケーブルやボリューム調整ケーブルなど使うのも良いでしょう。Twitter情報によると-35dbから0dbの間なら大丈夫とか。私は-12dbくらいで調整してます。

そしてそのカメラのイヤホン端子から同じようにステレオミニケーブルで次のカメラのマイク端子に接続します。

何台まで数珠つなぎできるかはわかりませんが、多少音質が下がってもタイムコードの役割さえ果たせれば良いので、かなりいけるのではないかと思います。

このようにするとF6には録音したファイル(タイムコードデータ付き)
カメラには映像ファイル(タイムコードが音声トラックに録音として残っている)
が出来上がります。

ダヴィンチでメディアページで映像ファイルを選択して音声からタイムコードを取得して書き替える。カットページで音声ファイル 映像ファイルを選択してタイムコードに基づいてタイムラインに並べる。

これで完璧なんです。

最初はただ、1台のカメラでF6の音声と同期できればいいと思ってたのです。
F6で96khz 32bit floatで2チャンネル(ステレオ)で録っても、2時間で数GB程度。
映像に比べたらデータ量なんて無視できるレベル。だからF6はずっと回しっぱなしで(Lバッテリー使うと2時間程度全然余裕、多分8時間いける)カメラは撮ったり止めたりして、いくら映像ファイルが細かく沢山になってもダヴィンチ上で一発で完璧に並べてくれるんです。

H1nでやろうとしてた時なんて、まず、H1nとカメラの時刻合わせがちゃんと出来てるの前提で、先ずカメラの録画開始してからH1nの録音開始、その時にテスト音が流れる使用にして、カメラに合わせてH1nも毎回録音停止。編集時のファイル合わせはファイルの名前で時間を確認して大まかに配置、そしてテスト音の波形で合わせる。それを全ファイルに行う。いや無理。まずカメラで録画してから毎回H1nで録音ボタン押すの面倒すぎ。止めるのも同じく面倒。それ以前に時刻合わせがリセットされてたらもうアウト。そんなに面倒なくせに音質はそれほどでもない。メリットは小さい。だけ。

何が言いたいかと言うとカメラ一台と録音ファイルが簡単に同期できるだけでもめちゃくちゃ便利なのに、それを複数台のカメラでもできるって事なんですよ。

注 ダヴィンチに複数のカメラ入れる時はちゃんとトラックを増やしてからそこに入れるようトラック選択してから次の映像ファイルを「タイムコードに基づいてタイムラインに〜」をやってくださいね。じゃないと同じトラックに重なってしまうので。一気にまとめてだとどうなるかは試してないんでわかりません。

タイムコードに使うケーブルですが、サウンドハウスに5mで数百円のものや、7.5mで数百円の延長ケーブルなどあるので、だいぶお安くできるんですよ。音楽聴くわけではなく、ただタイムコードのデータが波形で読み取れる状態で有れば良いのである程度の延長はやってみるべきですよ。実験してないので限界は分かりません。

今回、その実験として作った動画がこちらです。
野鳥を狙うカメラと、その自分を撮るカメラの2台。
野鳥狙いカメラで録画を押した瞬間に画面がそちらに切り替わるなど映画的演出もできます。もちろん分割で両方同時にというのも(今回はやってないです)。
https://youtu.be/-11pT2zgCnk?si=DCk9U_hB5_OMIbZF
2台のカメラが同期していると映像表現の幅が一気に広がるのを実感します。

元々は動画を良い音にしたいところから始まった考察でしたが、F6のタイムコード機能のおかげでマルチカムという大きな副産物を得られました。セッティングは大変ですが、とても面白いので今後も挑戦してみようと思います。

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