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2024_ベスト映画
年末が忙し過ぎて会社の大掃除も参加できず、自宅の大掃除は元日になってしまいました。もはや我が家の恒例となりました大掃除脱線〜男はつらいよDVD1本見に選んだのは第27作「浪花の恋の寅次郎」に。
27作は切なさモリモリの物語なのですが、これぞ寅さんって人情劇ですわ!芸者のフミさん(麗し過ぎる松坂慶子さん)に出会ってめっちゃ世話を焼いて恋仲になるかと思いきや、、やっぱり振られちゃってまた旅に出るw何度も見とるゴールデンパターンなのに何度でも最高すぎるやろ。エンディングでまた会いに訪ねちゃうのが寅さんの粋なとこってもんよ!芦屋雁之助さんとの芝居も最高なんすよね〜
そんな脱線話はともかく。表題の件です。
2024年の私のベスト映画は「VORTEX」でした。
公開は2023年12月なのですが、私が鑑賞したのが1月なので私ルールで2024年扱いです。備忘録noteだし誰も気にしてないし1/161だけど、あくまでw
ギャスパー・ノエ監督作品。あらすじは公式HPなどでご確認ください。https://synca.jp/vortex-movie/
受けた衝撃度合いで測るなら某ドキュメンタリーなど他で上回った作品もあったのですが。うなり度合いというか、やられた度合いというか。物語+技術+膝打ちの総合力でVORTEX以上の作品には出会いませんでした。
しかも思い返してうるっとしちゃう部分まであり、さらに追加点。
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「もうこれ俺たちは作れないんだな」って感じることないですかね? VORTEXは上に添付したような画面分割で物語が進むのですが、その狙いの見事さよ。画面分割って手法自体は擦られまくっていて映画でもMVでもCMでも散見されるのですが、今作を見ちゃうと過去作は何かしらの事情から選択した演出手法の1つに見えてしまう。どういうことか分かりにくいですね、すいません。「画面分割した方が何かが分かりやすい」「時間を印象強くできる」「斬新なMVに感じる」「CM尺で伝えたいことを増やせる」などなどでしょうか。一方VORTEXでは画面1つが人生そのものなのです。同じ屋根の下に居ようが人は常に一人であり、誰にも知られないことがいくつもありながら生きて死んでいく。画面を分けることでその領域まで表現してしまったのです。なので「この手法おれたちもうやれないんだ」と悟ってしまいました。パクりになってしまいますからね。
鑑賞後にこりゃすごいの見たなあと思い返しつつ、なるほど冒頭のシーンの意味が深いことに気がついて泣けちゃうのですね。それがまた計算されてて秀逸。詳しくは私のnoteのVORTEXの回を読んでください。お見事な映画でした!100点!
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ベスト選ぶのに迷いはありませんでしたが、他作品では5ゲーム差くらい離れて「とりつくしま」「違う惑星の変な恋人」「助産師たちの夜が明ける」あたりでしょうか。2025年も良い映画に出会って正月にnoteに書きたくなってるといいなあ、と柴又帝釈天で願いました。帝釈天行くと御前様と源ちゃんに会えたような気がしちゃいます。
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