#2 PMのキャリアはどこへ向かう?
皆さま、こんばんは。Nakataです。
今週のテーマも「PMのキャリア」です。プロジェクトマネジメント(以下、PM)に従事する方のキャリアの行く先について、書いてみました。
元の記事はPM領域の経営コンサルティング会社を営むアンディ・ジョーダン氏の記事です。
ProjectManagement.com - How Far Can a PM Career Go Today?
プロジェクトマネージャーは職種・職能は認知されているけど、職業としてキャリアパスを明確に定義していないという会社も多くあるのではないでしょうか。
また多くの場合、キャリアの終着点はどこに行きつくのか?という悩みあるのではないでしょうか。
同氏が若い頃、プロジェクトマネージャーは「proper」なマネージャーではない。つまり、会社のルールに沿った正式な上司ではなく、明確に一線がありました。
プロジェクトマネージャーは組織長(例えば、リーダー、課長、部長)が担うマネジメント職に就くことはできず、プロジェクトワークに従事するのが通説だと言っており、各ビジネス領域で長い間経験を積んだマネージャーと比較しても難しいと判断がされるだろうと、当時はそれを受け入れていました。
そのため、プログラムマネージャーや、PMO、という役割にいずれは就くのだろうと思っていましたが、昔はポートフォリオ・マネージャーという役割もなかったことを考えるとPMの職種は多様化していて、この先の世界はどう変化するのかを伝えています。
ジョーダン氏は、ビットコインを法定通貨にしたエルサルバドルのお隣、ホンジュラスを拠点に活動されているようですが、遠い日本の真裏でも同じ悩みを考えている方がいて、思わず頷きながら読んでしまいました。
確かにプロジェクトメンバーを人事評価・査定をすることはないですし、プロジェクトマネージャーとメンバーとで、上下関係を区別することをしない会社もあると思います。これは明確に一線があるというのは納得ですね。
1.プロジェクトはビジネスの中核に近づいている
プロジェクトマネージャーは、経営幹部以上の地位に到達する可能性は低い、この前提があるのは、多くの場合、財務なら財務、営業なら営業とビジネスの一部分を担う組織・機能が推進をするからである。
プロジェクトの成功はビジネスの成功である、これを達成する能力は経営幹部に期待される能力と一致している。
現場のプロジェクトマネージャーは依然として、即席チームでの一時的な取り組みに責任を負っているが、効果と効率の実現、成果を最適化するためのビジネスニーズの調整と業務の調整という点において、事業を推進するリーダーの仕事と共通している。
2.ビジネスのリーダーシップとプロジェクトのリーダーシップの連携が密接になっている
プロジェクトマネージャーは、ドメイン知識だけではなく、ビジネスの脅威と機会、規制の枠組み、競合他社との比較、戦略、強みと弱みなど、業界知識を理解する必要がある。
プロジェクトマネージャーは、チーム運営において、健全なワークライフバランスの提供や協力することの意義、向上心のあるメンバーへのサポートなどのリーダーシップスキルを開発する。
プロジェクトマネージャーは、ステークホルダーの優先事項をを理解するため、ビジネス側の用語を理解する。
プロジェクトマネージャーは、決められたプロセス・ルールに従って業務を遂行するだけではなく、様々な変更に伴い、問題の改善点を検討・提案をする。
3.事業運営への影響力が増している
プロジェクトの成果は、ビジネスの成果と密接に結びついており、必然でその考え方はさらに一般的になる。
今日のプロジェクトマネージャーはこれまで存在しなかった新たな機会に出会うかもしれない。
以上、いかがでしたでしょうか。
昔はプロジェクトマネージャーは「proper」なマネージャーではないという認識から、現在は、お互いが密接になり、PMキャリアにも新たな変化が生まれるかもしれないという話でした。
私自身も、IT開発の現場で、過去、事業側の役割をプロジェクトマネージャーと兼務や、一時的な異動で経験したことがあります。
例えば、現場のビジネス側のメンバーのタスク調整を求められることがあり、メンバーの上司へ相談したところ、プロジェクトタスクの優先度よりもその組織で優先したいタスクがあると言われ、困ったことがあります(笑)
密接になるが故、混沌とすることが増える感覚はあり、両面からマネジメントする新たな機会が増えるかもしれないという点は、確かにそうかもしれないと思うばかりでした。
元の記事は、プロジェクトマネージャーからビジネスリーダーになりたい若者に対して、心得や詳しい情報をお伝えしています。気になる方は、冒頭のリンク先で読んでいただくことをお薦めします。(PMIの無料会員登録が必要です)
最後までお読みいただきありがとうございました!
今年も残りわずかですが、一年間お疲れさまでした!来年もどうぞよろしくお願いいたします!
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