よはし

アラフィフのビジネスマン。メーカー系IT企業で働いています。中小企業診断士の資格は持ってますが、いわゆる社内診断士です。日々の仕事や生活で感じたことについて、テーマ不定で書いています。

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マガジン

  • 受験データの統計分析

    ネットで話題に出る「東大は簡単になった」、「国公立と私大の偏差値の差は5」などの命題に対して、データを集めて簡易な統計分析で検証を行っています。

  • 仕事に役立った学問

    20年くらい仕事をする中で、大学で勉強したことが役に立っていると実感してます。私が大学で学んだ学問が、どのように仕事に役立っているかを書いてみました。

  • 新卒採用の面接官の経験談

    20数年の間に何度か新卒採用の面接官をやってきました。1次面接、2次面接、最終面接の面接官を経験してます。面接官が学生をどうみているかの私見を書いたものです。

最近の記事

【最新版】 都立高校・進学指導重点校の合格最低点(ボーダー)の推計値一覧(H31〜R6年度)

※この記事は令和7年度入試の合格最低点の予測ではありません。過去の合格最低点の推計の記事です。 子供の高校受験のタイミングで都立高校・進学指導重点校の合格最低点を予測したので、その記事を作って見ました。対象は日比谷、西、国立、戸山、立川、青山、八王子東の7校です。 だんだんと受検日が近づいてきたからなのか、最近になって関連記事を読んでくれる人がまた増えてきたようです。これから過去問演習をする受験生も増えると思いますので、あくまで参考値レベルですが、過去6年分の合格最低点の

    • 鉄緑会の入塾テストの難易度の推定

      鉄緑会は東京と大阪にある東大メインの大学受験塾です。たぶん、通塾生の学力は日本一と思います。指定校と呼ばれる私立・国立の中学校(現時点では15校)は中1の4月は無試験で入れるのですが、それ以外は入塾テストが必要です。 そんな鉄緑会ですが、公開されている情報がほとんどありません。ホームページは7ページだけです。数字データは指定校の通塾生数と合格実績しかありません。 東大合格者数の絶対数は大手予備校の方が上ですが、ホームページ1ページあたり(1文字あたり)の東大合格者数は鉄緑

      • 都立・進学指導重点校の合格最低点推定モデルの計算方法の解説

        過去に都立高校(進学指導重点校)の合格最低点を推定する記事を書きました。また、受検者平均点が公表された後には、検証も行っています。 これらの記事は受験が近づくとそこそこ読んでもらえるのですが、記事内のロジックや数字が妥当なのかをチェックしてくれる方はほぼいない(過去に1名のみ)という状況でした。1人でレビュワーなしで分析した内容を記事にしているので、誰もチェックしてないのは、ちょっと不安でした。 そうした中、今週になってロジック検証してくれる方が出てきました。Excelで

        • 国立難関10大学にも駿台全国模試の判定下駄はあるのか?

          少し前に駿台全国模試における国公立医学部医学科(医医)の合格目標ライン偏差値(A判定80%相当)と合格者平均偏差値の差を分析しました。その際には、この2つの差のうち倍率起因差で説明できない残差を判定下駄と定義して、その推定を行っています。具体的には次の結果となり、医学部判定下駄は約3(2.6)と推定されました。 <国公立医学部平均> 合格目標ライン偏差値=合格者平均偏差値+倍率起因差4.8+判定下駄2.6 その後、この記事がこちらの掲示板で引用されていることを、ある方から

        • 【最新版】 都立高校・進学指導重点校の合格最低点(ボーダー)の推計値一覧(H31〜R6年度)

        • 鉄緑会の入塾テストの難易度の推定

        • 都立・進学指導重点校の合格最低点推定モデルの計算方法の解説

        • 国立難関10大学にも駿台全国模試の判定下駄はあるのか?

        マガジン

        • 受験データの統計分析
          60本
        • 仕事に役立った学問
          6本
        • 新卒採用の面接官の経験談
          5本

        記事

          「もしも○○大の入学者が東大を受験したら、何人が合格するのか?」についての考察

          趣味の統計分析で、共通テストリサーチのデータや駿台全国模試偏差値の判定を用いて、ある大学の入学者が東大を受験した時の合格者数の推定(以下、東大受験シミュレーション)をいくつか行なっています。あくまで前提を色々と置いた上でのシミュレーションですし、実際にそうした再受験を行った統計データはどこにもないはずなので、私の推定結果がどれくらいの精度があるのかもわかりません。 ただ、色々と分析したり、noteやXの投稿にコメントをもらう中で、そこそこ精度が高そうな推定と低そうな推定があ

          「もしも○○大の入学者が東大を受験したら、何人が合格するのか?」についての考察

          鉄緑会・代々木校の生徒全員が駿台全国模試を受験した場合の偏差値分布の推定

          少し前に、中学受験で鉄緑会指定校に合格して鉄緑会入塾の権利を得るためのプレミアムが偏差値いくつに相当するか推定しました。分析の結果、鉄緑会プレミアムはSAPIX偏差値で2〜3に相当するという結果となりました。 では、入塾テストで鉄緑会に入るには、どれくらいの学力が必要になるのでしょうか? 今回はその推定の前段階として、鉄緑会の生徒の学力分布を推定します。鉄緑会は代々木校と大阪校があるようですが、今回の分析は代々木校に限定します。 なお、鉄緑会の情報はほぼ公開されていない中

          鉄緑会・代々木校の生徒全員が駿台全国模試を受験した場合の偏差値分布の推定

          駿台全国模試の医学部判定はいくつ盛られているのか?(医学部判定下駄の推定)

          これまでの受験に関する分析記事に対して、色々な方から受験情報を寄せていただいています。その中で、「駿台全国模試の国公立大学の医学部の判定偏差値には、一定の上乗せがあるはず。合格目標ラインが61が下限となっているが、合格者平均と比べるとオカシイ。」との情報をいただきました。 過去の分析で、合格目標ライン偏差値(A判定相当80%)と合格者平均偏差値の間には、模試判定の仕組み上、倍率に相関する差が存在することがわかっています。ただ、それ以上に差があるのであれば、その残差は何らか意

          駿台全国模試の医学部判定はいくつ盛られているのか?(医学部判定下駄の推定)

          模試の判定偏差値と合格者平均偏差値の関係 ①駿台全国模試(大学受験)

          先日にお詫び記事を書いた通り、これまでの記事で駿台全国模試の判定偏差値の基準を勘違いしていました。一方、その勘違いがあろうがなかろうが、模試の判定偏差値と合格者平均偏差値の関係は、模試ごとに違いがあるようです。 そこで、今回は改めて駿台全国模試の判定基準や分布の特性を確認した上で、合格者平均偏差値との関係を見て行きます。合わせて、駿台模試の判定偏差値を用いた各種推定のためのモデル(駿台模試判定モデル)を再構築します。 なお、明言ない場合は、駿台全国模試は高3のものを対象と

          模試の判定偏差値と合格者平均偏差値の関係 ①駿台全国模試(大学受験)

          受験科目数が総合偏差値に与える影響(駿台全国模試版)

          駿台全国模試の判定基準を勘違いしていたことの訂正を行っていますが、どうせやるなら、ちょっと精度を高めたいと考えています。その対象の一つが科目数の違いの補正です。 過去の分析では、大学・学部・学科の判定偏差値が受験科目によって基準が異なることから、受験科目数の補正を行っていました。その際、受験科目数が総合偏差値に与える影響は、河合塾全統模試での分析結果(1科目増えると総合偏差値はマイナス1)をそのまま適用していました。 模試は違っても偏差値は相対値なので、科目数増減による総

          受験科目数が総合偏差値に与える影響(駿台全国模試版)

          【お詫び】 これまでの分析記事における駿台全国模試の判定基準の勘違いについて

          これまで受験データを用いた分析で、駿台全国模試の判定偏差値を使っていました。ところが、レトロ京大受験研究さんからご指摘があり、その判定基準を私が勘違いしていたことがわかりました。 基準を勘違いしたデータでの分析結果の記事を公表していたことについて、まずはお詫びいたします。また、ご指摘いただいたレトロ京大受験研究さん、ありがとうございました。 今後、過去記事の修正対応を順次行っていきます。ただ、偏差値は相対値であることから、この勘違いが分析結果に影響をほぼ与えない記事もあり

          【お詫び】 これまでの分析記事における駿台全国模試の判定基準の勘違いについて

          鉄緑会指定校プレミアムはSAPIX偏差値で+2〜3に相当する。

          ※以下の内容は鉄緑会が提供している数値データを使用せずに、鉄緑会以外の情報源から推定した結果となります Xにこちらのブログの紹介がポストされていました。高校募集している一貫校のSAPIX偏差値(中学受験)と駿台偏差値(高校受験)の比較記事です。 こちらの記事を読んだ際に、「鉄緑会の指定校と指定校以外を比較したら、鉄緑会プレミアムを算定できるのではないか!?」と思いつきました。そこで、今回は「鉄緑会プレミアム」の推定をやってみます。 なお、上記のブログにも明記されています

          鉄緑会指定校プレミアムはSAPIX偏差値で+2〜3に相当する。

          異なる模試の偏差値比較(変換)に関する考察

          一般論としては、模試が異なれば母集団が違うので、異なる模試の間では偏差値の比較はできません。ただ、受験生をもつ親としては、子供が違う模試を受験した場合、それぞれの成績表を見て、成績が上がっているのか下がっているのか比較したくなります。そのため、これまでの記事で、異なる模試の偏差値比較(変換)について、いくつか分析してきました。 そうした中、先日にこちらのブログを読んだ際に、「鉄緑会プレミアムを計算できるかも」と思いつきました。 ただ、そのためには異なる模試の偏差値比較(変

          異なる模試の偏差値比較(変換)に関する考察

          大学進学者数の重力モデルの改良版

          東京一工・地帝・早慶への都道府県別の進学者数について、重力モデルを適用する分析を以前に行いました。その結果、対象大学への都道府県別進学者数には重力モデルが適用できることがわかりました。別の表現をすると、「対象大学への都道府県別進学者数は、大学の募集人数と都道府県の高3生徒数に比例し、大学と都道府県の距離に反比例する」と言えることがわかりました。 前回は、ここに入試偏差値などの説明変数を追加して、相関が高まるかを精査しています。今回は別の説明変数を追加して、更に相関が高まるか

          大学進学者数の重力モデルの改良版

          国公立大医学部医学科の共通テスト(センター試験)得点率90%の定員構成比の推移

          前回の記事では、久しぶりに共通テストリサーチを用いた統計分析を行いました(データ集計レベルです)。分析テーマは、共通テスト得点率90%の定員構成比です。 前回は東京一工&地帝が対象でしたが、今回は国公立大医学部医学科(医医)を対象に同じ分析を行ってみます。分析の考え方は前回の記事をご参照ください。 なお、国公立大医医は対象が多いので、旧帝国大以外は、駿台全国模試の合格目標ライン偏差値(A判定相当)に基づいて、次の3区分で集計します。駿台偏差値は2023年7月に調べたもので

          国公立大医学部医学科の共通テスト(センター試験)得点率90%の定員構成比の推移

          東京一工&地帝の共通テスト(センター試験)得点率90%の定員構成比の推移

          久しぶりに共通テスト(センター試験)の分析記事です。 Xの次のツイートに対して、過去に行った共通テストリサーチの統計分析を元に、東大の得点率90%の定員構成比について簡単なコメントを返しました。そうしたところ、ありがたいことにお礼の返信をいただきました。 せっかく久しぶりに共通テストリサーチのデータを触ったので、この共通テスト得点率90%について、もう少し肉付けして記事にまとめてみました。 なお、共通テストリサーチのデータを用いた各種分析の考え方を、以下に簡単に再掲しま

          東京一工&地帝の共通テスト(センター試験)得点率90%の定員構成比の推移

          東京一工・地帝・早慶の都道府県別進学者数の重力モデル

          ここ数ヵ月間、趣味で受験データの統計分析を行なっているのですが、地理的な配置(距離)が難関大学の進学傾向に影響を与えている現象がいくつか見られています。 大学ランクに基づく定員数は、東日本と西日本でそれぞれで底数3〜4の指数となる(大学ランクの中心地理論) 早稲田大・慶應大の現役本命率は、高校の入試偏差値に正の相関をして、大学と高校の距離に負の相関をする(早慶現役本命率の重回帰分析) 実家を離れて遠方の大学に進学するというのには、一定のハードルがあるのですが、その場合で

          東京一工・地帝・早慶の都道府県別進学者数の重力モデル