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読書メモ:仏教の身体感覚

「身体感覚」というタイトルに惹かれて手に取ったけれど、内容は仏教が如何に発生し、各地に伝搬、発展してきたかという歴史的な整理・考察がメイン。インドに興り、中国、日本へと如何に仏教が変遷してきたかを概観するにはいい。でもこのタイトルはちょっとミスリードかも。

(紹介文より) 仏教は、呪術性と身体性を強めることによって、人々を救済する宗教となった。たとえば、坐禅。あるいは、念仏。こうした呼吸法をともなう身体感覚をつうじて、仏の教えははじめて深々と腑に落ちる。宗教とは信仰の世界の話であり、論理の積み重ねだけで語ることはできない。仏教は、老病死に向き合う高齢者にどう応えられるのか。生きることに虚しさをおぼえる人々に、どう語りかけることができるのか。現代から、あらためて問う。身体感覚から読み解く仏教史2500年。

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