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社会的意義のない旅がしたい

長い文章を書いたり、読んだりすることが少し苦手になった。
これまでにもこんなことは何度かあった。

普段、息をするようにSNSに触れている。
朝起きてTwitterを見て、Facebookの通知をチェックし、インスタを眺める。

社会起業家やインフルエンサー、地域で活躍する友人。尊敬しているし彼らのエッセンスを自分にも取り入れたい、と思った人たちをフォローし、眺めている。

少しずつコロナの影響が出始めた2月。
自分のやりたいことと行動にギャップが出始めた。
やらないといけない仕事の合間に明らかに無駄が多すぎる。
このギャップを調整するため、TwitterとFacebookのアプリを削除した。

デザイナーとしてできること、ができない

常に自分の状態を最優先することにしている。

「デザイナーとしてできること」なんて、自分のメンタルが崩れたら継続できない。
わたしのメンタルはちょっとしたことで揺らぐ。

DMで仕事のやりとりをすることもある。
案件に絡んだプロモーションをチェックする必要もある。
2020年の今、わたしとSNSツールとの関わりをゼロにすることは難しそうだ。

ほんの短い時間に、すさまじいスピードで目にする情報の数。
「デザイナーとして」「起業家として」「インフルエンサーとして」
新しいサービスをリリースする人たちの発信の波。

「彼らに比べて、わたしにできることは何もない」

そう感じてしまう自分がおかしいんだろうと感じてはいても、勝手に抱える罪悪感。

この「勝手に抱えた」ものを、他者に癒してもらわなければ解消できないくらいなら、わたしは「自分が疲れないこと」を何よりも優先しないといけない。

社会にリリースされた100%の「いいこと」も、ひねくれた心では簡単に毒として受け取ってしまう。
そんなこと、誰も求めていないのに。



約1ヶ月SNSと意図的に距離を取り、戻ってきてからは毒にも薬にもならないようなことしか書く気にならない。
SNSで見せる怒りを「わたしが」好きじゃないから。

少し話が逸れるけど、仮想空間でいくら大きな声を出しても、隣にいる人に伝わらないと意味がないじゃない、と思っている。
『本音』は隣にいるパートナーに伝わればいいと思っている。
わたしのインフルエンス力はそんなものだ。

コーヒーの焙煎にハマり、山をドライブし、散歩して見つけた草を調べる。
もう本当にわたしにはそんなことしかできない。

もうすぐ軽トラモバイルハウスのメンテナンスに入る。
乗れるようになったら。旅できるようになったら。
自分ひとりだけのための旅をしたい。
「誰かのため」だなんて大義名分を語ったりしなくてもいい旅。
自分を癒すためだけの。社会的意義なんて何もない旅。
たぶんきっと泣いてしまうけど。

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