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豆袋の野鳥印(その23)11月『ジョウビタキ(雌)』

「いつものブレンド」の豆袋に押している野鳥印、2024年の11月はメスのジョウビタキです。

ジョウビタキ(雌)

10月の野鳥印はオスのジョウビタキだったので、2ヶ月連続のジョウビタキです。秋に渡って来て、春に去って行く渡り鳥ですが、観測地点わが家では、10月24日に今季初確認。その日以来、毎日のように声が響いたり、近所で姿を見かけたりします。待ちに待った季節。

渡って来てすぐのジョウビタキの声は、真冬に聞くそれよりも、鋭く強い印象です。越冬のためのナワバリ争いか、数羽が近くで追いかけ合っている様子も見られました。ナワバリが確定すると、春までのあいだ、それぞれが1羽で静かに暮らすようになります。

上が雌、下が雄

メスのジョウビタキでぱっと目立つのは、目のまわりの白い部分。なんとなく目つきが悪めの個体が多く、それがまたチャーミングです。オスに比べると「地味」と言われることもありますが、控えめな翼の白斑や、下尾筒などに見られるオレンジ、肩や頭部の薄茶やオリーブが混じり合ったような色合いは、淡く優しく美しいです。

ジョウビタキは、一度出逢った道や、一度止まっていた枝で、くり返し見かけることの多い鳥です。ふるさとがある北方へ、再び渡って行く春は、まだまだ先のようで、きっとあっという間。季節を惜しむように、何度も会いたいものです。

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