「あ、今つまんない人生送ってるな」みたいな感覚
ふと、そういう感覚になる時がある。
何がつまらなくさせているのかはあまり心当たりがないけれど、自分の中の「おもしろい人生」と比較した時に、そう感じるのだと思う。
自分自身の人生の過去・現在との比較ならまだしも、たいていは他人の人生との比較になってしまっている。
他人の人生と言っても、特定の一人というわけではなく、漠然とした「〇〇している/できる人生」といったイメージに過ぎない。
この1年間そう思う機会が、どういうわけか増えた。
周りの環境の変化が大きな要因だろうけど、「あ、つまんない人生送ってるな」と感じてしまうような人生は、やはりつまらないものなのかもしれない。
焦燥感や危機感があるわけではない。
仕事でも趣味でも人間関係でも、目の前にあるモノ・コトに精一杯取り組むことでしか未来は創れない。
そうと分かっていても、やはり今この瞬間の「つまらなさ」に気を取られてしまう。
別に、人生にエンターテイメントのような面白さを求めているわけではない。なんだろう、簡単な言葉で表現するなら、「刺激」が足りないのかもしれない。
人生、何歳からでもチャレンジできるのかもしれないし、何歳からでも変われるのかもしれない。
ただ、“最初の一歩を踏み出すハードル”は年々少しずつ高くなっていくような感覚を持っている。
「刺激が欲しい」
という欲求は、受動的な欲求だ。
刺激が欲しいなら自らその刺激を求めて行動する、「自らの意思で生きる」というのは、そういうことだと思う。
「自分の意思で生きる」と誓ったわりには、まだまだ僕はどこか受動的で、運命的な出会いやきっかけに期待し過ぎている。
正真正銘の偶発的な運命というのは、然う然うない。
自分自身の行動の結果が、後になって結びついたり交わったりして、それが時として、運命のように感じられたりする。
主体的に行動するとか、主体的に生きるとか、案外難しい。
100%そうすることはできなくても、「主体的に生きている」と実感できるかどうかがきっと大事なのだと思う。
まだその実感はできていない。