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2023年5月の記事一覧

だんだんと曖昧になる東京と故郷の境界線

目を覚ましたのは、今日が仕事だからでも朝に何か楽しみな予定があるからでもない、いつも通りの時間に時計が鳴ったから、ただそれだけだ。 東京は、あえて「東京は」と言わせてもらうけれど、密度が高くて余白がなくて、ただそこに居るだけで窮屈な気持ちになる場所だ。 「俺の地元は何にもないよ」なんて半分冗談、半分本気で言っていたけれど、今思えば、何にもないのが良くてそれで十分だった。 やけに広い道路、空間を持て余した公園、高さのない建物群。 生まれ育った場所が東京ではないからこそ、