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「ゼロ秒思考」頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング(赤羽雄二著)を読んでみた

今年は「帰属から独立へ」がテーマの年になると思い、自分の裁量で物事を進めるために参考になりそうな書籍を読んでいます。


本書は自己啓発書であり、効率的な思考法を通じて課題解決能力を高めるための具体的な手法を提供しています。

日常生活や仕事において抱えるモヤモヤや問題を「一分間でA4用紙にまとめる」というシンプルなトレーニング方法を提案しています。

この方法を通じて、頭の中を整理し、ストレスを軽減し、スピーディーに物事を判断する力を養うことを目指します。

本書のメソッドは非常に実践的であり、ビジネスパーソンだけでなく、幅広い読者に役立つ内容となっています。


本書の概要

本書の中心となるメソッドは、「メモ書きトレーニング」です。

このトレーニングでは、A4用紙に1枚ずつ、自分が思いついたテーマや課題について、1分間で4〜6行の文章を書くことを目標とします。

この過程で重要なのは、速さを意識し、内容の良し悪しを気にせず、思いつくまま書くことです。

これにより、思考のスピードが上がり、アイデアが形になるだけでなく、感情の整理や課題の解決につながると説かれています。

具体的には以下のようなステップが示されています。

  1. テーマを決める
    日常の悩みや疑問、やりたいこと、解決したい問題など、自由にテーマを設定します。

  2. 1分間で書き出す
    設定したテーマについて1分間で文章を書きます。1枚につき4〜6行(1行20〜30文字目安)を目指します。
    手書きでOK、自分が読める程度の字で大丈夫です。

  3. 継続的に取り組む
    毎日数枚書き続けることで、思考が整理され、頭の中がクリアになるといいます。

本書ではこのシンプルなトレーニングの効果についても詳しく解説しています。

特に、メモ書きが自分の思考を見える化し、課題解決に必要な要素を見極める助けになること、また、悩みや迷いが減少し、前向きな行動につながることが挙げられています。

さらに、トレーニングを続ける中で直面する可能性のある課題(テーマが思いつかない、書くスピードが遅いなど)に対する解決策も提示されており、誰でも実践しやすい内容となっています。


本書の活用法

1. 問題解決力を高める

例えば、仕事で直面する課題を「メモ書き」で整理してみます。

「このプロジェクトがうまくいかない原因」というテーマを設定し、1分間で原因を書き出します。

その結果、問題の本質や優先すべき解決策が明確になり、具体的なアクションプランを立てることができます。

2. 感情のコントロール

日常生活でストレスを感じたときに、その感情をメモに書き出してみるのも効果的です。

「イライラの原因は何か」というテーマで書き出すことで、自分の気持ちを客観視でき、冷静な判断や行動につなげられます。

3. 目標達成の計画を立てる

将来の目標を達成するために、「5年後の自分はどうなっていたいか」というテーマを設定し、具体的なアイデアや行動を1分間で書き出します。

このトレーニングを繰り返すことで、目標がより具体的になり、達成に向けた行動が明確になります。


わたしの感想

本書の「ゼロ秒思考」という概念は、日々の忙しさに追われる中で立ち止まり、自分を見つめ直すにはとても実践的なものだと感じました。

特に、1分間という限られた時間で集中して考えをまとめることで、自分が抱えている問題や感情を可視化できる点がいいと思います。

このトレーニングは難しい準備や特別なスキルを必要とせず、誰でも簡単に始められる点がいいですね。

一見すると単純な方法ですが、実際に取り組んでみると、自分の思考パターンや内面に気づかされることが多く、継続することで確実に効果が得られると感じました。

最初慣れるまではテーマ選びに迷うことや、速く書くことへのプレッシャーを感じる場面もありましたが、これらは継続することで克服できると思います。

本書を読んで、思考の整理や自己成長に取り組む第一歩として、メモ書きトレーニングを実践してみてはいかがでしょうか。





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耀興
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