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【アイスクロスオーストリア④】レースが始まる。
さて、練習は終わりタイムトライアルに
向かいます。
アイスクロスの基本ルールとしてタイムトライアルは一人で滑ります。
一人二本で、早かったほうが記録となり、暫定の順位決めをします。
タイムトライアルで速かった1-32位が、決勝進出。
33-96位までがLCQ(最終予選・敗者復活)にまわります。
このLCQは4人で滑り、1回戦のレースで2位までに入ると決勝進出になります。
よって決勝は1-32位、LCQからの勝ち上がり32名の64人で争います。
流れや滑走順は控室に貼り出されます。
滑走順は基本的にはランキング順です。遅い方から計測していきます。
カテゴリーはジュニア→女子→男子。
初参戦なので男子初めの方だから、女子の速い選手に合わせて、スタート台へ。(ついていく)早く行っておけば、大丈夫なはず。
私以外の日本人選手は初レースではなかったので滑走順が遅かったです。
タイムトライアルに向かう途中、滑走順近い他の選手と話しながら歩いていきます。
それではタイムトライアルの結果。
88th.トップ選手との差は15秒。約30秒のコースで15秒の差。
タイムトライアルで1人2本滑るのでコースのコンデションは更に変化します。
カーブやブレーキゾーンは氷削られガタガタになります。
約100人の選手が2本滑ったら、それはそうなります。各個人はもっともっと滑りたい気持ちもありますが、コースコンディションを保つためです。
そして今回、男子の参加者は96人以下なので全員がLCQに進みます。
タイムトライアルのランキングでマトリクスが組まれていて、HEAT4に。
練習もタイムトライアルも一人で滑っていたので、正真正銘のアイスクロスは初めてになります。
101-フィンランド人、64-ドイツ人、378-オーストリア人、361-日本人。
数字は今シーズンのユニフォームナンバー。
前年のワールドランキングを反映しています。
64は昨年の世界ランク64位、101位は101位、ということになります。私は今シーズン初参戦なので昨年の順位はありません。順位がない人の番号順は不明です。
378の人がいる。
ここでもなんにもわかっていませんでした。
レースになると。おもってました 。
LCQは人数の関係で男子から始まります。タイムトライアルと同様に早く行っておけば、問題ないはず。HEAT4だし。すぐだからと。
さっさと控室を出てスタート地点に向かいます。
スタート地点についたのは8:50頃。
スタート予定は9:00でした。
そこからコースコンディションの調整などで1時間超、雪山で待機となります。
アイスホッケーの防具は暖かくはありません。スケートを雪の中に突っ込んでいたらもう足の感覚なんてなくなります。英語もあまりわからないので、状況がわからず、そのまま待機し続けます。あと5分でやるよ!って4回くらい言われたはず。
時間の変更があることは他の選手からも聞いてましたが、こんなとは。せめて控室で言われるとかかと思ってました。いい経験です。防寒具を揃えるきっかけになりました。
そしてHEAT1からスタートし、HEAT4。ランキング順でスタートゲートを選択します。もちろん一番最後に余った端のゲートに入ります。
コールがあり、スタート。
スタートで転倒しなかったもの、一瞬で遥か前に3人。
そのままどんなに漕いでも追いつくことはできませんでした。
ただ、今までにない速度が出たため最終コーナー曲がりきれず、大回転。
↑三番目に突っ込んでくる真っ黒いのが私です。
※スピードがちゃんと出てる選手にとってはかなり危険でした。
HEAT4の4着。敗退です。
初の大会でLCQまで出れたのは本当にいい経験ができました。
その後は決勝に進んだ日本人の応援。
森さんがLCQから勝ち上がったのが一番興奮しました。
選手として見るトップ選手の滑りは、去年横浜でみたものとは全く違いました。
また一歩。何もやったことないから
なにもできなかったへ。