Xenoblade Definitive Edition -10年前に発売されていた現代のRPG-
過去にゼノブレイドクロス(Wii U)、ゼノブレイド2(Switch)と遊んできたのですが、実のところゼノブレイドそのものは3DSで中盤まで遊んで放置していたので、Switch版発売を機会にまた遊んでみました。一度やめたゲームをなぜまた遊ぶのか? というと、一つはやめた理由が3DSのスクリーンの小ささにあったこと、もう一つはゼノブレイド2のエンディングが1と結びついていたこと。この2点です。
ゼノブレイドシリーズの特徴はまずフィールドが広く、探索しがいがあること。戦闘がリアルタイムで崩し、転倒、気絶という技のコンボによって敵を無力化しながら爽快に倒していくこと。ゼノブレイドはその原点に当たるわけです。もちろんクロスや2と比べたら過去の作品な訳ですが改めてプレイしてみるとそもそも最初からかなり出来が良かったのだと思い知らされます。あえていうなら多くの技を使いこなさなければならないので操作がやや煩雑というくらい。その後の作品では技がボタンに割り振られ、4つを選んでセットするようになっていてリアルタイムに対応しやすくなっています。
過去に巨神と機神が争いを繰り広げ、停止した両者の体の上に人間たちが生きているとう一風変わった世界が舞台ですが、主人公たちの文化文明は非常に現代的で機械生命体との戦いを繰り広げていきます。主人公シュルクは国産RPGには珍しい、穏やかで理知的、それでいて臆病ではない頼もしいタイプで無闇に悩んだり感情的になったりしないのでストレスなく物語を勧められ、好感持てて良いです。復讐を主軸にした重めの話の中、街の人や仲間との関係を深め、立体的な巨神の身体を探索し、テンポよく様々なクエストをクリアしていくフローは非常に洗練され、現代のゲームとして楽しめます。なお、UIはかなり刷新され、大量の情報が見やすくなっているようです。一度話したNPCはリストに入り、活動時間や場所なども参照できるので非常に便利。必要なアイテムもマップ上にプロットされます(その辺りは賛否分かれそうなところではありますが)
そんな感じでもともと評判高いので安心して最初から最後まで楽しめる優等生的な作品でした。割と淡々と描いていますが、メカ、ファンタジー、そして素晴らしいフィールド、質の高いカットシーン。グッとくるポイントは多いです。
遊んでみて良かったのが、10年という歳月でゼノブレイド、ゼノブレイドクロス、ゼノブレイド2と順調に進化しているところ。どれも細かい不満はなくはないですが、広いフィールド、仲間と共に戦うリアルタイムバトルの爽快さ、奥深さという根本は間違いありません。
こうなると俄然、次が楽しみ。ゼノブレイドクロス2なのか? それともゼノブレイド3か? 待ち切れないですね。