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語り合おう!

『よい生き方』とは何でしょう.

人間の生き方とは?

イタリアの哲学者ジョルジョ・アガンベンさんは,コロナでのロックダウンに反対をした.

その理由はさまざまですが,その中でも大事なことの一つに,【集いと語り合いがなくなる】ことへの警告がある.

わたし達の住む社会は,リアルに集まって話したり,ときには議論することで,お互いの想いを体感し,理解し合いながら,関係を構築することで成り立っています.

ロックダウンは,感染を抑えること,命を落とさないための施策としてはもちろん必要です.
しかし,命をおとさずに済むのなら「人間の生き方も社会も関係ない!生きてさえいればいい!」というような利己的な人間の本性が剥き出しになっている状態の社会で今後上手くいくのか?

それで本当に"よい生き方"といえるのか?

ロックダウンは人間関係や,社会や国のあり方に関係する重要な措置であることを訴えていた.

どう生きる?

人はいつか死ぬ.いつ死ぬか誰にもわからない

この現実を受け入れるためには覚悟が必要です.

覚悟を持つために,いつ死んでも後悔がない生き方とは何なのか?『どう生きるか?』を考えて,行動しなくてはいけない.

仲間と語り合い,時に助け合いながら関係の中で見つけていく以外に方法はないと思う.その人間同士のつながりこそ,後の世代へと受け継がれるべき人間のあり方を作っている.

個人的か?社会的か?

自己啓発書等によく書かれている『とにかく行動!』という発想は自分の成長,という非常に限定された範囲の中では必要な考えだと思います.

しかし「仲間はどうだろうか?」「周りの人はどうだろうか?」と広い範囲を想い,他者を見ながら動くためには,とにかく行動!することよりも,時間をかけて理解し合いながら成長を考える必要がある.そのためには『語り合い』が大切です.

このように,自己の成長のために行動すること(個人的)と,周りを動員していくための行動(社会的)は,切り分けて思考することが大事です.

絶妙なバランスの中で

個人的な人生のあり方と,社会的な人生のあり方は常にセットで思考しなければ全体が歪んでしまう.

わたし達の社会は,身体と同じように「動的平衡」(生物学者/福岡伸一)の中,つまり,絶妙のバランスを保って生きています.

そのバランスは,人間同士の同感・共感によって成り立っている.それを忘れず集い,語り合い,共感し合う実践の中から『どう生きるか?』を模索し続けてほしいと思います.

集まって語り合おう.

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