Chitta Prasadanam/心の清澄
少しずつ寒さが和らぎ、メジロや渡り鳥を見かけるようになりました。
冬の寒さで縮こまっていた身体が春の温もりや鮮やかな色を求めて上向きへ自然と広がっていくように感じます。
身体の緊張感が解けていくと心も次第に柔らかく穏やかになっていくかもしれません。
日々において季節のように緩やかに変化するものもあれば、突然の出来事に出会うこともあります。そのとき、感情・こころは大きく揺れるように感じるかもしれません。
いつでも穏やかに向き合えたら…なかなか難しいことかもしれませんがヨーガにおいてそのヒントとなる教えがあります。
【Chitta Prasadanam チッタ・プラサーダナ】
慈・悲・喜・捨の習慣を養うことは心の本来の平静を保つ (ヨーガ・スートラ 1:33)
①慈 = Maitri マイトリー
他の幸福を喜ぶことにより親しみやすさがうまれる
②悲 = Karuna カルナー
不幸を憐れむことで思いやりの心がうまれる
③喜 = Mudita ムディター
他の有徳を欣ぶことで幸せがうまれる
④捨 = Upeksha ウペクシャー
不徳を捨てること、つまり邪悪や罪深い人や行いに対して怒りや憎しみのような感情をもつ自分を捨てることにより避難しない姿勢がうまれる
これら4つの姿勢を発達させることで、こころは前向きで静かな状態となっていくという教えです。そして心の清澄な状態をチッタ・プラサーダナといいます。
情報があふれる世の中はあれこれと変化がうまれるスピードのなかでも、傍観したり待つことの大切さやゆるやかな流れを生むことの美しさに気づいていきたいものです。
そのためにゆっくりと内観する瞑想やヨーガの時間は平和な気持ちを取り戻すきっかけとなると信じています。
Yogi in Chigasaki では自主練習出来ることを目標にしたヨーガレッスンを対面(神奈川県茅ヶ崎海岸)とオンラインでお届けしています。
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