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2024年春ドラマ評 岸辺露伴と花咲舞と松本まりかと鬼滅とブラックジャック

「岸辺露伴は動かない」
このドラマはNHKで1年に数作だけ作られます。
今年は1つ。

地元のレストランに行く岸辺と京香。そこで食事すると体の異変の後、体調がよくなる。
シェフはそのような研究をする人で、至高の食材アワビを密漁するという。それに同行する岸辺。

ドラマとしては前半の部分が面白かったけれど、アワビを取るくだりは暗くてあまり、という感じ。

ところで映画になった「リーブルへ行く」というのも見ましたが、
出来は悪いなという感じでした。というか、映画にするほどでもない。スケールが小さい。せいぜいルーブルから撮影許可が下りたというのが売りなだけという感じ。
もちろんロケとスタジオをうまく編集しているわけですが。
ドラマで充分な作りという感じがしました。

ルーブルロケでは高橋が「岸辺」ではなくただの「子供」みたいでした。


「花咲舞は黙ってない」

半沢直樹の原作者のもの。以前は杏が主演だったようだけど、見ていません。半沢も。
そもそも銀行界の話など見たくはない。
今回は主演の今田美桜と山本耕史がよさそうだったので、そして今季はハズレで見たいものがなかったのでしかたなく見ることに。

これ、主人公が啖呵を切るもので、大きい杏が演じたら強すぎて洒落にならないんじゃないかと思いました。
今回は小さい今田だったのちょうどよい。昔は不良を演じていて気の強さばかり目立っていたけれど、今回は嫌な感じはありませんでした。
話は銀行内で起こる悶着を解決して行くもの。

あまり興味をひかない題材だったので、適当に見た感じです。
半沢を演じた劇団は、何の力を持っているのか? ビートの映画を監督させてもらい、オリンピックでも茶番を演じ、ドラマでもいい役を貰う。クイズの司会もする。どんな闇の力が働いているのか。オリンピックつながりで電通と通じているのか。
別に嫌いなタレントではありません。しかし闇を垣間見たという感じです。


「ミス・ターゲット」

松本まりかと獅子鼻の人主演。
この獅子鼻の人、実はいい人だそうです。でも、ドラマの主役向きではないかな。
そして基本、コメディのはずなのに、案の定、途中からコメディでなくなり、どうでもいいホームドラマになり、演者たちが泣き叫び、見たくないドラマに。

というわけでこちらも適当によそ見しながら消化したという感じでした。



「鬼滅の刃」

アニメ。
今回は主題歌が良くない。ハイドはいいけれど、ファーストテイクって、見るとまだ子供という感じ。
なぜ彼らを雇ったのか? やはり闇を感じざるを得ないという感じ。
というか、ドラマなどの配役は全て、「闇」が司っているのでしょうけれどね。

そして本編、珍しくつまらない。
そして最終話は「劇場にて」だそうです。

私は見に行かないので、1話が終わり、次の年に2話が上映される頃、1話をテレビでやるでしょうからそれを待つことにします。



「ブラックジャック」

岸辺露伴で認められたのか高橋一生主演。
かつてのブラックジャックは、加山雄三や宍戸錠が演じていたけれど、甚だしく、甚だしく、ミスキャスト。どこのバカがキャスティングしたんだというくらい、甚だしい茶番。
私は子供の頃、少年チャンピオンでブラックジャックを読み、単行本も3巻くらいが出た頃から読んだファンですが、それだけにドラマや映画を作るならきちんと作ってくれと思うわけです。
・・・今はあんまり医療ドラマとか手術とかそんなものは見たくないのですが、ブラックジャックは見ることにしました。

すると、演出はうまい。
ブラックジャックの登場のさせ方とか、ピノコと並んで歩く奇妙さとか。登場人物もブラックジャックをはじめ、不自然ではない。ただやはりキリコはもっとシュッとした感じの人にした方がよかったのでは?
最後にデザイン画が出たけれど、もっと軌道修正も必要だったろう。

でも、総合的に上手に出来ていた。
脚本は短編を上手に編み込んで1つのドラマにしていて、こちらも下手ではない。

というわけで、これまで作られたブラックジャックものでは一番うまく出来ているのかも(他のは見た。ことないが)。



ココナラ
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