なんだチミはって聞かれたら
沖縄といったら綺麗な海にオリオンビール。
パスポートなしで行ける南国リゾートは、毎回楽しい思い出となって胸に残っている。
とは言っても、行ったのは10年以上も前のことで、今どんな状態なのか全く知らないのが正直なところ。
汚れてくサンゴも減ってく魚もわからない上に、ひめゆりの塔で落ち込んだ若僧だったのだ。
その沖縄観の更新の手掛かりとして、この映画はすごく役に立ったのでした。
この映画の前半、選挙戦では下地幹郎のキチガイじみた謎さが浮き彫りになる中で、佐喜真淳に至っては"候補者に会えない"という新しい選挙の戦い方を見せてくれる。
後半は基地問題、そもそも外野のババアが騒いでるだけだとひろゆきフォロワーは思ってそうだけど、なかなか複雑な問題ですよねーで考えることも面倒なのが正直な所。
事実、沖縄出身の友達は基地がないと仕事とか全くなくなるし、年に数回中に入れる時がどれほど楽しいかを説明してくれたりもしてた。
それでもヘリは落ちるし、子供がレイプされても犯人を裁けないし、宗主国さまのいいなりの雌犬に成り下がらない限りはサバイブするのは容易じゃない。
それに普天間や辺野古に話題は集中しがちだが、嘉手納のヤバさは比較にもならないし、それを無理強いする政府のあり方について考えさせられる。
冒頭でも述べた通り、10年前の"トラストミーとかのあの頃"のままだった自分が恥ずかしいと思う一方で、こうやって更新させてくれるメディアがあることにも感謝したい。
2ちゃんねるなどは当時、沖縄の地方メディアたちと相性が良く、プロ左翼やパヨクとかバカにしてる言説がたくさんあって、ある時期まではそれを面白がって見ていた節が私にもある。
それだけセンセーショナルでインパクトがあって若くてアスホールな私には注目させる魅力があったのだ。
ここでも"見えない差別"が"構造の中"に隠されていて多数派である私たちは気付かずに過ごすことが今まではできていた。
それは幸か不幸か問題から目を逸らすことに成功して、もっと大事である我々の"普段の生活"により集中することができたのかも知れない。
しかしそのままではひめゆり学徒と同じ末路が待ってるようにも思えないでしょうか?
よくわからない内によくわからない状況に押し込まれているのは、今に始まったことではないかも知れない。
忘れちゃいけないのは戦争を起こす奴らは戦わず、今夜も贅沢してベッドで眠るということ。