シュミラントは遊牧民の夢を見るのか?
私の妻が格安1日保険に入ると映画が安くなるというハックを編み出したので映画館に行ってみた。
現在劇場公開しているモノの中で一番良さそうなクリエイターを見ることに。
以下ネタバレや妄想、個人の感想をふんだんに盛り込んだものになります、日本での劇場公開はもうすぐのようですね。
水筒にケミカル紫ジュースを仕込んで、予約した座席より後ろの席に勝手に座る。
するとここが私の席ですと老夫婦が来たけど、ズレるからいいよと優しい返答。
その後もその席は私の…と別カップルが来て、でもズレるからいいよ、を何組も何組も繰り返しているのを見て日本ではこういうことないなあと異文化体験をして、予告が終わって暗くなる。
トレイラーで感じた通りスターウォーズとブレードランナーみたいな映像は見ていてとても楽しかったし、主人公がテネットだからいつ巻き戻るかハラハラしながら物語は進む。
最終兵器のアルフィーは暴力を使わず、電子機器の無力化、遠隔操作で活躍するところも合気みたいでカッコいい。
渡辺謙はベトコンみたいなロボを統率し「私たちは人類に攻撃を仕掛けてない、ヒューマンエラーだった」と言いながら、派手にドンパチする様は戦わないための戦いという皮肉染みていて興味深い。
自由の国アメリカに迫害されて追いやられた地、ニューアジアでは田園をカブ(みたいなバイク)で駆け抜けたり、家族を養うために農作業するロボットたちは人間と共生できてるところもヘンテコだけど面白い。
やっぱり最後は娘を思いやる自己犠牲だし、記憶を抜き取る技術があればロボでも妻として愛せる、だからこそアバターみたいに人類に対してノーを突きつけるのだろう。
AIは怖くないというポジキャン、そしてアメリカが実際にやってのけた残虐な所業に対するネガキャンは素敵だけど、AIってそもそもベトコンみたいなことしなくても良くね?感情まで搭載してるのにそんな程度なのだろうか。
気になって色々調べてみたらこんな動画に出会いました。
最初の部分だけしか見てないけど、そこで面白かったのがAIは人間よりも知的なため感情すらも振り幅がありすぎて人間を超えているという内容だった。
そもそも私たちには意識というものがなんなのか未だにわからない。
新たな視座を与えるAIはその謎の手がかりになるのか。
それとも認識とは左脳が作り出したお伽話に過ぎないのか。
きっと現実は夢で見るように出鱈目なモノなのかもしれない。