インストラクターでも見本が「できなくてもいい」ということ
シンプルイズザベストをモットーにヨガインストラクターを育ててきたヨガトレーナー、MIUです。
お久しぶりです。
この度ヨガの会社から独立しましたので、名前改めMIUとして活動していきます。
だいぶ投稿あいてましたが、今後更新していきますので読んでもらえるとうれしいです。
久々の投稿なんですが、
インストラクションの投稿というよりは、私の備忘録です。
ためになったなというお話なので、良かったら最後までお付き合いくださいませ。
こちら、
stand.fm でも聞くことができます!
聞き流しにどうぞ〜
ヨガの勉強はしてるけれど、体の使い方について
もっと知りたくて、
ピラティスのBASIのマットの資格を取りました。
基礎の解剖学の講座でここまで学べるのかと感動しました。
ヨガに活かせそうな知識もたくさん。
しかし、講座がスタートして2ヶ月後……
第3子の妊娠が発覚。
つわりが軽めだったので練習はできてましたが、
腹圧をかけることやピラティスのエクササイズをすることで
お腹への違和感を感じ始めていたので、
実技は中断して、筆記のみ試験を受けました。
そして、出産後、講座の期限が一年だったのを半年延ばしてもらい、
実技試験のために練習を始めました。
試験を受けるためには、100時間の自己練習と30時間のティーチング、20時間のレッスン見学が必要。
課題が厳しいところの方が練習をたくさんしていいかなと思ったのが裏目に?出て、
課題に追われる毎日を過ごしていました。
講座を始めたばかりの頃は、
「課題が終わる頃にはいろんなエクササイズができるようになって、体も変わってるはず〜🎵」
なんて呑気に思っていましたが……
甘かった。
やってもやっても、中々変化のないエクササイズ。
できないものばかりで練習が楽しくない。
体の使い方が下手なので、首や肩が痛い。
ほんとに最初は「ピラティスなんもおもしろくないぞーーーー」と 思いながら、
ひたすらにいつかできると信じてやっていました。
私は反り腰のせいか、抱っこぐせか、腰椎を丸めるのがとても苦手で、
ロールアップ(仰向けから起き上がる)や転がる系のエクササイズができませんでした。
100時間やっても軽減をして、なんとかできるレベル。
到底見本として見せられるレベルではありませんでした。
クラスに来てる生徒はもちろん、講座に参加した仲間はできる人ばかりで、
それを見ては「なぜ私はできないんだ…」と落ち込み、
体の使い方が下手なのか、練習の仕方が間違っている、まだやり方が理解できていないと自分を責めました。
それは必ずできるものだと思い込んでいるから。
そして実技試験のフィードバックで担当試験官に相談をしました。
「ロールアップができず、見本が見せられないので教えられない。できない人に説明をされても説得力がない。」と。
『ピラティスは見せなくても全然教えられる。
口で伝えられる能力があなたにはあるし、
あなたの体と私の体は違う、関係がない。
クライアントさんはエクササイズのやり方を見に来てるのではなく、自分の体をどう感じるかってことをしにきてるだけなので。』
今までできなくていい、と言われたことはなくて。
インストラクターとして手本になれるレベルまで練習することが当たり前でした。
もちろんエクササイズのやり方を理解してる必要はありますが。
これを聞いて、ピラティスがもっと素敵だと思えたし、
今の自分にできることを、自分の体ができる中で何を感じ、どんなサインを受け取って反応するかを見ている時間だと改めて思いました。
ヨガのインストラクターをしていると、
ついついアドバンスポーズを練習して、
できると思って無理をしてしまうことがよくあります。
今の自分のできることを受け入れること。
それはヨガにとってもピラティスにとっても大事な要素です。
もちろん、できるようになるように練習することが悪いわけではなく、
無理したり、求めて自分を責めることが良くないだけで。
今の自分ができる中で、自分に優しく練習すること。
ただ、それをいつも続けて、
その先に完成形があるかもしれないし、
ないかもしれない。
ただ、練習する過程、集中している時間が大事なのだと気づかせてくれた教えでした。
授業数が少ない割に、課題が多くて、文句ばかりたれていましたが(自分で選んだのに笑)
良き出会いと教えがあったなと思っています。
ヨガでもピラティスでもこの考えを大事にし、
練習を続けていきます。