日本橋の元女将さんが教えてくれた贈り物の心得
日本橋の老舗文具店の元女将さんは近隣の下働きの方を非常に大切にしていたそうです。
暑い日には麦茶、雨の日には替えの靴下、寒い日にはおでんの差入れなどなど。
そうされていた理由は「どんなに社長が偉そうにしていても現場の人間が、会社の良い事も悪い事も一番分かっていて、いざという時に助けてくれるのも現場の人間。だから大切に扱う」と仰っていたそうです。
近くの百貨店の駐車場の守衛さんも
「女将さんにはお世話になっているから」とこっそりお客様の車を停めてくれたりとか、色々助けてもらったそうです。
贈り物の話ですが、
老舗の文具店に贈り物目的の男性客にありがちだったのが
・値段以上に見えるもの
・値段以下で手に入れること
・消耗品ではないもの
にこだわりが強い人が多かったようです。
そういうお客様には
「五千円は五千円の価値しかないですよ。」と伝え
実用的で女性に喜ばれるあぶらとり紙など勧め、残ったお金でお相手の好きな果物を贈ることを提案したりしてたそうです。
その他、高級なお酒など頂いたら、けして飲まず、何かの機会で「渡来物ですが」と贈り物として使う話や
店主など店員を雇っている人に対しては安くても美味しい焼酎など店主が皆に配れるものを選んでお渡ししたそうです。
ちなみにそのエピソードに出てくるお酒が
大分麦焼酎「銀座のすずめ」です。
私も教えてもらってから、ちょっとしたお土産によく使っています。
勿論、私の恩人のエピソードを交えながら。