ヨガでザワザワした心を穏やかに
すべてのものには表裏があり、対極する存在がある。
山があり、海がある
晴れたり、雨が降る
暑い場所があれば、寒い場所もある
男性がいて、女性がいる
生命があり、死がある
白に見えたり、黒に見える
人間という知的好奇心を持った存在に生まれたからこそ、この区別を認識して感じることができる。
でも少し間違えると
区別は差別になる。
ヨガでは、相反する力を利用してアーサナ（ポーズ）をする。
例えば、足の裏で強く地面を押すから
上半身が空に向かって伸びていく。
背中をギューッと縮めてみると、お腹が伸びて後屈が深まる。
１つの作用に目を向けずに、いま体で起こっていること、反対方向に働いている力を観察していくことを鍛錬する。
アーサナによっては
4つ5つの力の方向性を意識しながら自身の体と呼吸に意識を向けていく。
自然とマルチタスク脳になるのだ。
外側から見ると、アーサナが完成しているように見えても一呼吸ごとに
伸びている部分や力の掛け方などは変化している。
反対のことをしていても、全ては１つ。連動していることに気がついていく。
人間は、知識と経験で
自分と他者を区別する。
時にそれは、分断や争いにつながり
同じところを見つけては安心する。
宇宙からの視点で見れば、地球という惑星に生きる同じ人間という存在で
それぞれ別々のことを考え、それぞれの役割があるけれど
関係しあい作用しあっている。
ヨガは人生の本質を教えてくれる。
生きるということを考えさせてくれる。
自分も相手も大切にできる。
太陽に感謝するように、命に感謝が生まれる。
いまザワザワとした世の中に飲み込まれて
焦りや不安を感じている人
まずは深呼吸をして内観してみましょう。