得体の知れないフルーツ
はじめての中華圏、台湾にきています。
全世界どこにいても中華をかんじられるのせいか、記憶にある八角にまじる魚介臭、それに青菜と南国フルーツ、の胸ぐらを掴まれる。なつかしい匂い。どきどきと安心。
わたしがいま、日常から抜けでたことを思い知らされる、あの匂い。空港泊のつかれた身体にショッキングなほどの陽射しと熱風。
医食同源、をカラダで思い知らされるような食と薬膳、温か冷かの選択肢。
菜食ばかりカラダが選んでしまう。ルーロー飯たのしみにしていたのに!四日目にしてまだその気分にならない。菜食チョイスが、豚の臓器テンコ盛りの横で、ふつうにある。ならば自然にそっちをえらんでしまう。
かたっぱしから試して、胃袋がたりない!台湾素食の奥深さ。
南インドにもよく似た景色や植物と、それにも増した秩序とやさしさのある人々。
按摩やさんもおおく、そこはアーユルヴェーダよりもパンチがあってものすごい感動している。マッサージ、の意味。
もうこの街に恋に落ちてしまい、つぎはいつあえる?の約束がしたい。
その一方で、”つぎ”もこの姿がみれるのか、このまま在ってくれるのか、わからない儚いバランスでここにあることもうすうす肌で感じてしまう。
そんな空気が、開発の手が入る前の、戦前から残る建築物の並ぶ貴重な景色の中に立つ。
初めてなのに、右に左に上に下にどこへでも振れて、旅の好き、がすべてある。
痰を吐き博打をする爺さんたちの公園と、メルボルンよろしく洗練されたコーヒースタンド、食材という宝の山の市場+強烈な香り、黒髪の中学生の群をかき分けながら温泉地行きのモノレールはディズニー電車のようなポップで街を縦断。
世界全鎖国のちの再起動、私にとってはそうだったけど、みんなそれぞれじぶんの街で生命やってたんだなーと、おもう。
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