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『最近聴いてる音楽の話』 - #1月#2月
数年前に毎月聴いてる音楽をnoteで紹介していくことをしていましたが、再開する運びとなりました。タイトルにハッシュタグとか付けちゃってますけど、こういう連載みたいなスタイルって速攻で終わりがちなんですよね。
そもそも正直なところ最近は00年代のバンドばかり聴いていて、全く現行の音楽を追えていないという最悪の事態。それでもちゃんとやっていきたいという意志の元の連載スタイルです。たとえ誰も読んでいなくても、この地球に人類が存在しなくなっても、ウォーリーのような心意気で最後の人類としてこのnoteを書き続けたい。
SONG
Willie J Healey "Thank You"
シンプルにWillie J Healeyというミュージシャンのことが心から大好きなんですよ。歌声やサウンド、綴る言葉にどこか優しさと切なさを同時に感じる。彼のいつも変わらない温度が嬉しい。Jamie Tをゲストに迎えた楽曲で、心穏やかな春を迎えるにちょうどいい心地よさの楽曲。待望のアルバムが3月24日に発売される。
Daisy Girl "Endless"
ドリームポップやシューゲイザーというサウンドやジャンルの括りについてはよく分からない。自分の好きなものはそこに該当するのかは分からないけど、この曲のイントロのギターの音を聞いただけでたまらなく湧き上がる気持ちがある。深くて濃すぎる視界の奥の方まで覆われるほどの青が背景に浮かぶサウンド。
カリフォルニアを拠点に活動するシンガーDaisy Girl。今のところ詳細はこれ以上分からないけど、どの楽曲も同じ温度を保っていて好きです。
Daniel Caesar "Let Me Go"
Daniel Caesarの楽曲はいつも繊細で、人の心に触れてくる。今初めて年下だということに気が付いた。最近こういうことが多くて参っちゃう。2019年のフジロック、豪雨の中のレッドマーキーに優しく繊細な歌声と心地良い演奏で温かく包み込んでいたあの空気のことを今でも時々思い出すので、今年のフジロックに来てくれないかと心より思ってます。4月7日に待望のアルバムがリリースされるので今年のベストアルバムになってしまうのではと密かに期待してる。
The Aces "Always Get This Way"
The Acesに関してはずっと「The 1975とHiamの真ん中」となんとなく思ってたんだけど、両者の音楽性が少しずつ変化していく中でThe Acesの音楽性がハッキリと確立されてきたなと思ったこの曲。そして何よりもこの感じが大好きなので聴いた瞬間にガッツポーズだった。間奏のギターソロが最高に気持ちいい。最近ギターソロとか間奏が省略されるケースが多いので本当に嬉しかった。3分では短いくらいずっと聴いていたい。"It's fine And I'm trying really hard not to fall apart"、真夜中に待ち受ける暗闇で感じる心の疾走感と精神の解放。いつまでも俺の心のサウンドトラックであって欲しい。
ALBUM
INHALER / Cuts & Bruises
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あまりの早熟っぷりに心配になる。2ndアルバムでこの地に足のつき方、しかもまだハタチそこそこなのに。前回、ギリギリコロナを回避した2020年の来日公演に運良く行くことができたけど、その頃はまだ10代のメンバーもいて、修学旅行のようにホテルではしゃいで遊ぶストーリーが載っていたが、もうそんなこともしないような大人になってしまうのだろうか。
でもそんなアルバムが凄くいい。前作にあった疾走感や勢いよりも、はっきりと楽曲の良さだったりElijahの声の良さの伝わる作品になっている。やっぱりロックバンドの夢を彼らに託して正解だったなと思うアルバムだった。
Jouska / Suddenly My Mind Is Blank
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2月にリリースされた北欧ノルウェー出身の2人組のユニットJouskaの2ndアルバム。このアルバムをどう説明したらいいのか、説明が難しい。R&Bでありながらエレクトロポップでもあって、ドリームポップ的でもあって……。でもそんな言葉で括ることすら陳腐に思えるほどドリーミーなのだ。全てがドリーミーで卵綴じされている。漂う波の中にいるように、ただ流れに委ねてさえいれば心地よいサウンドの中にいられる気がする。
しかしこの偽ジブリみたいなアニメーションのジャケは何なのだろう。