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銭湯・スーパー銭湯の入り方

先日、温泉入浴指導員という資格をとった。これは温浴施設などに来るお客様へお風呂の入り方を伝えたり、体調が悪くなった方への対応方法などを学ぶ資格である。

お風呂で起きる事故はかなり多く、死者としても交通事故より多いと言われている。従業員だけではなく全ての方に知ってもらいたいと思い、noteに書くことにした。

お風呂での事故

銭湯などでも事故が起きやすいのは冬場だと言われている。寒い脱衣所から熱々の浴槽に入ったり出たりと体内の温度変化が激しいからだ。また、夏だと水分補給を当たり前のようにするが、冬場だとしない人が多いことによる脱水症状など原因は色々あり冬は危険な季節だと言われている。

お風呂は倒れたら窒息死してしまう可能性があるため一人暮らしの方(特に年配の方)には気を付けてもらいたい。

浴槽から出る瞬間

高温の湯船から出る時はゆっくりでないといけない。急に立ち上がると血液が足に集まるため頭がクラクラしてしまうことがあるからだ。この瞬間が一番危なく、倒れてしまいやすい。だから皆さんも銭湯などへ行く際は長湯している人などを見かけたら少し注意しておいてもらいたい。

入る浴槽の順番

温浴施設へ行くといくつか温度の違う浴槽があることが多いと思う。その際はおすすめの方法で入ってもらえると嬉しい。(時間は人によるため参考程度に)

①水分補給

最初に水分をきちんととってもらいたい。風呂上がりに飲む方は多いと思うが、風呂前に出来れば15分前くらいに飲んでおくと体内にきちんと水分が運ばれる。

②かけ湯

服を脱いだ後はかけ湯をまずしてもらいたい。これは汚れを流す意味もあるがお湯に体を慣らす意味もある。浴槽に急に入ると体がびっくりしてしまうためまずはかけ湯をしてほしい。

③体を洗う

④低い温度の方に半身浴(2分程度)、全身浴(3分程度)

③と④は逆の方もいるかもしれない。体を綺麗にしてから浴槽に入った方が周りの方のためになるため勧めるがここでは触れない。

初めに浴槽に入る際は低い温度の浴槽から少しずつ入って頂きたい。お風呂のお湯は体温より高いため、血の巡りが良くなる。熱い湯舟に急に入ったりしたら場合によっては血管が切れたりするため、最初は徐々に入っていただきたい。

⑤水分補給・休憩

浴槽から出たらこまめに水分補給をしてほしい。銭湯・スーパー銭湯にはペットボトルを置ける場所を作っているところも多くなってきている。

⑥暖かい浴槽に半身浴(2分程度)、全身浴(2分程度)

体が慣れてきたら温かい湯舟に入る。この時も無理をせず限界が来る直前ではなく余裕をもって上がるようにして頂きたい。先ほども伝えたが出る時はゆっくり、少しずつ上がっていこう。

⑦水分補給・休憩

こまめに水分をとり、休憩をしてほしい。休憩場がなければ混んでいなかったら洗い場の椅子で休憩しても良いと思う。無理せず休んでほしい。

⑧低温風呂(3~5分程度)(ここは目的によって変えても良いし無くてもよい)

リラックスや睡眠の質を上げたい方は低温(38~40程度)の方がよかったりする。42度を超えると交感神経が働き、リラックスが出来なくなる。他に浴槽がある場合、そこで楽しんでもよいと思う。いずれも出る時はゆっくり時間をかけるとより安全だ。

⑨水分補給・更衣

風呂上りも水分補給をしっかりしてほしい。とくに牛乳などタンパク質が含まれているドリンクは良いと言われている。

最後に

今回は学んだことから文章や流れを書かせてもらった。参考にして頂いても良いし、必要であれば各々で少し変えても良いと思う。大切なことは急な温度変化を作らないことと水分補給をすることだ。

お風呂は心を落ち着かせたり綺麗にしたり良いことが多いが危険な部分も潜んでいる。だからこそ気を付ける必要があるし、一人暮らしの方には銭湯などへ行き、浴室で一人の空間を作らないことも大切だと思う。

もし銭湯等に行かれた方は危険そうな人には勇気をもって声をかけてほしいし、私も温浴施設の従業員としてお声かけしていきたいと思う。


最後まで読んで下さりありがとうございました。

#銭湯 #スーパー銭湯 #温浴施設 #温泉入浴指導員 #お風呂の入り方 #中川洋瑛

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