石のあんかけ
石のあんかけ
想像もし難い食べ物があるということで、東京から新幹線で京都まで行き、
そこから列車で1時間。車に乗り換え2時間の何県かも分からないほど奥の奥。三重か福井か?はたまた和歌山?
茂みに茂った木々の間にほのかに見える獣道。
そのまま突き当たりにポツンとある一軒家。
よく見ると小さい看板が。
『石臼(いしうす)』
小綺麗な店である。
獅子落としの音が小気味よくリズムを刻み虫のや木の揺れる音もあいまって、さながらオーケストラである。
気になるのはやはり店内
しかし予約の時間より少し早めに着いたので、欲望を抑えつつ少し店の周りを探索
入り口から右回りに歩くと大量の薪。
ガスボンベはないようだ
『よろしい』
薪で火をくべる。
こだわりを感じる。
裏に回るとコレまた大量に積まれた
石石石。
厳選されたかのようにほぼ同じ形、同じ大きさの石たち。
その横には
ダンボールがあり
どうやら付け合わせ用の野菜たち。
ソレらは全て北海道産。
毎度毎度と北海道から、この山奥の奥の奥まで送られてくるのかと思ったら配達員さんが不憫でクスッと笑ってしまった。
『しかし、こだわり抜いている』
かくれてコッソリ、タバコを吹かしていると店内から名前を呼ばれる声
『ハイハイ』と言いながら
タバコをつま先で揉み消す
店員さんに吸い殻を『持って帰れ』とおこられながら店内へ。
中は意外や意外
全面、フローリングである
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肉糞くっきー!の空想そうそうストーリー
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旅に食に人に空 いいじゃない
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