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ぼくはスポーツ男子っす

球技はあまり好きではないなぁ
というか
得意ではないなぁ

小3で友達に誘われて
地元のサッカークラブに入ることに

前日に父親にサッカーボールを買ってもらったの
白黒のベタなやつ

ワクワクしたなぁ

次の日、初めての練習

アミに入ったサッカーボール
ピカピカ新品のサッカーボール
アミに入ってるのを蹴りながら
グランドにいったの

サッカー少年がウヨウヨ

まずは
それぞれ持ってきたサッカーボールを
ひとまとめに集めるよ
それをコーチが蹴っていって
トラップっていうの?

胸や足でうける練習がはじまったの

初めて組の僕らは見学

コーチがどんどん球を蹴っていくわけ

そしたらさ
わかるよねピカピカだから

コーチが僕のボールを蹴ったの

ポムン!っていいながら
すごい飛んでいったの

僕が持ってきたボール

なんかねぇ
親父が間違ってサッカーボール柄の
ドッチボール買ってきたみたい

すごい飛んでたよね
ポムンっていいながら笑

コーチが『誰のやっ?!』って

ぼく真っ赤になりながら
無言でボール取りに走ったの

ボール取って
そのまま家に帰ったよ

んでサッカー人生終了

ドンマイだね

中学生になって
バレーボール部にはいったの

友達に誘われてね

ピクリともやりたくなかったけどね

背がデカかったから
なんとなくユニフォームもらったの

補欠よ補欠

1年生が10人くらいいて
ユニフォームもらえたのって
2人だけなの

すごいっしょ

役回りはピンチサーバー

試合の流れを僕のサーブで変えるんだ

3年の引退試合
それが僕のデビュー戦

長らくベンチで試合を見ていたよ

時間がたつにつれ
ウチのチームは押されに押されて
まぁほぼ負け確ね

でもスポーツマンって
諦めないよねぇ

呼ばれましたよ

コーチに

流れ変えてこいって

デビュー戦
デビューサーブ

バクバクですよ

フエがふかれて試合再開

左手に持ったボールを床にポンポンっ

深呼吸
気合いじゅうぶん

いけるいけると何度も心に言い聞かせ

ボールを高くトス
右手をぎゅっと握りしめて
そのボールを見上げた瞬間よ

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