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コロナ後のポートランドの街は、ホームレスの天国に?「ポートランドの寛容さに触れる」

日本で情報収集しているときは、主に日本人がコロナパンデミック前に出版された書籍だった。その中には、ホームレス問題などのネガティブな文字はもちろんなく、クリエイティブシティとしてのポジティブな面が強調されていた。そんなルンルンな気持ちで、コロナ後のポートランドに訪問した。(2024年8月~11月に滞在)

僕たちが滞在したエリアは、パール地区で再開発が大成功したエリアと言われているところ。

歩いている人が少ない。。。
街が静かだ。。。

高級マンションが並ぶパール地区
1階の店舗が空きテナントが目立つ
一等地でも空きテナント
昼間の公園

驚くほどに、静かで、ゴーストタウンのように感じてしまった。
期待していたキラキラした街は、過去のものだったのかと感じた時もあった。

バス停が寝床の人


いつも毛布を巻いている人 家族では「毛布おじさん」と呼んでいた

ホームレスが増えた影響は以下のようだ。
・ポートランドが人気で家賃が高騰
・失業率が高く仕事がない
・コロナパンデミックが拍車をかける
参考記事米国の人気の街・ポートランドで深刻化しているホームレス問題の実態

3か月過ごしてみて、毎日のようにホームレスと出会うが、みんなおとなしいホームレスだった。自分たちが、何か被害にあうこともなかったし、強く物乞いをされることもなかった。仕方なくホームレスとなってしまった人たちなのだろう。

ホームレスに対しても寛容な市民


ファストフード店では、一般市民が、外で物乞いしているホームレスにポテトを分け与える人がいた。
分け与えるときも、Would you like to try it?(試してみる?)という語り掛け方で、人として思いやりのある言い方だと感心した。
自分の考え方も改める必要があると感じた。

寛容な街として、多様性を受け入れる


ポートランド現地の人から聞いたが、ホームレス問題と薬物中毒者問題は、大きな社会課題になっている。寛容な街として、ホームレスと薬物常習者にも認知されたのであろう。また、LGPTQの社会的マイノリティな人やアーティストも多く住んでおり、いろんな人が住みやすい街として機能している。
社会に対して、生きづらさを感じた人が、移住してくるという面で、とても素晴らしい街だと感じる。

ポートランド市では、ホームレス救済に対して、多くの税が投入され、改善に向けて動いているという。
参考記事:ホームレス増加で非常事態宣言、ハワイ、ポートランド、ロサンゼルスで。


先ほど書いたファストフード店での市民の対応から、ホームレスの課題を自分たちの課題だと考え行動する市民の姿があった。
日本で生活してきた自分としては、「自分の問題としては捉えず、排除するような考え方をしてきたんだ」と認識した。

仕方なくホームレスとなってしまった人たちに対しても、支援の手を差し伸べる人間でありたい。

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