Milky Way
瞑想に出逢うまで③ 「絶望の先に」
末期ガンの方をサポートする病院にご縁があり、その病院で運動指導を担当させていただいたことがある。
病気、ガンを通じて命や自分と向き合う為、様々な代替治療やセミナーを行っていた病院だった。
そこで初めて「スピリチュアル」の世界を知った。
魂、宇宙
人間、人生というものを捉えるのに、物理的なものだけでは捉えられないことを知ったのだった。
スピリチュアルの世界に興味が湧き、本を読んだりセミナーに出たりした。
荒波に揉まれる日々の中、夜、自分の問題を抱え布団に入ると、
自分って何の為に生まれてきたのだろうか
という絶望と希望の疑問が湧いてくる。
だが、その疑問はいつも宇宙やこの世の真実を知りたいという「思い」が自分の中にあることを確認することへと繋がるのだった。
そして、それを知っていくことが自分の問題を真に解決することなのではないだろうか…
と思うようになっていた。
私はその頃から本やセミナーに出てくる「ある言葉」が気になるようになっていた。
「瞑想」という言葉
ある日、お気に入りのカフェで、一冊の本に出逢った。
それは、ある日をきっかけに自分がボロボロになり、インドへ旅立ち、賢者(ヨギ)に出逢い、自分と向き合った、ヨガ体験談が書かれていたのだった。
私は、この本を読んで
自分も真っ直ぐ向き合うことをサポートしてくれるヨギに出逢いと深く願った。
そこに書かれていたストーリーは、とても厳しく辛いストーリーだったが、私が探していたものだと感じたのだった。
私も宇宙について知りたい
ヨギに出逢いたい
ヨガの本質を知りたい
その思いは日に日に強くなっていた。
そんな希望を抱きながらも、荒波に揉まれることに心が疲れ果て、私は何をしても泣けてくるようになり、
自分は鬱病ではないかと疑い、運動指導でお世話になった病院へと向かった。
「なんで、あなたが泣いているの…」
お世話になった先生は、私の明るく元気な姿しか知らないので驚きながらも、優しい声で聞いてくれた。
溜めていたものを少し吐き出したら、軽くなっていて、
「鬱病だと思う人は鬱病じゃないよ!」
と、先生は明るく答えてくれたのだった。
私はそれを聞いた瞬間
「わたし、ヨガをやります!」と発していた。
それをきっかけに私はヨギを本気で探し始めた。
色んなヨガを受けに行った。
だが、自分の奥深くで納得いくヨガは無かった。
日に日に思いは強くなる
そして、私が新たな道へ向かうことに対して良い気分ではない人からの攻撃も強くなっていた。
荒波の激しさが、さらに増したのであった…
辛かった…
が、それは出逢う為にはならなくてはならなかった通過点だったのだ。
細い細い糸は繋がっていたのだ。
途絶えたり、絡まっていたと感じていたが…