Milky Way
瞑想に出逢うまで①「精神不安定を知る」
24歳で結婚をした。
それまで、特に苦労は無かった。
スポーツインストラクターになりたくて目指し、就職。
結婚しても暫くは仕事を続け、カリスマインストラクターを目指して、日々が充実していた。
しかし、子供は2年後くらいの予定で考えていたが、まさかの妊娠。
悪阻や湿疹に悩まされて、仕事を続けることを断念した。
妊婦生活の大半がベッドの上だったように今は思う。
社会から外された気がした。
毎日帰りが遅く、自由に動き回る彼が羨ましく、女性であることに苦を感じていた。
しかし、妊婦の幸せ感がなかった訳ではない。
だが、私は初めて「精神不安定」の状態を知った。
彼から言われた一言
「あなたを、どうして良いかわからない
そんな状況は関係なく、お腹は大きくなる。
予定日近くなったある日、「おしるし」がきたと思い産婦人科へかかった。
「まだまだ産まれそうにないから、かえりますか?」
診察をしてくれたドクターは、子宮口の開き具合から、そう告げた。
病院に付き添ってくれた義母が、初孫で何かあったら申し訳ないからと
お金は出すから、入院させて欲しいとドクターに伝え、病室に向かった。
とりあえず、心電図とエコーで赤ちゃんの状態を診てもらっていたら、
「心電図がおかしいなぁ、貼る位置かなぁ」
なんて、看護師さんが話し始め
「先生、呼んできて」
と和やかだった病室が緊迫した空気になった。
「救急車を呼びます、ここでは対応出来ないので大きな病院で診てもらってください」
ドクターから告げられ、救急車に乗せられた。
大きな病院に着くなり、色んな検査が始まり、手術室に入った。
全身麻酔から覚めたら、お腹に赤ちゃんはいなかった。
赤ちゃんは集中治療室へ
私は後陣痛と切開した部分の痛みに耐えながら、次の日、赤ちゃんに会いにいった。
全身麻酔で産んだ感覚はなく、でも、あそこにいるのが私の子供…
それが、私には不思議だった。
生まれて1週間後に初めて抱っこが出来た。
肌の温もりを通し、命を感じた。
無限の可能性を秘めた命を感じた。
特に後遺症もなく、親子共々元気に退院し、育児ライフが始まった。
初めての育児
大変だけど、私は楽しんでいた。
が、乳児湿疹がひどく、治らない。
身体が痒く、寝るまでに1時間から2時間はかかった。
そして、寝は浅かった。
我が子も大変なんだけど、私もいっぱいいっぱいだった。
朝、顔が湿疹で赤くなっているのを見ると、辛い気持ちになった。
そして、また精神不安定へとなっていた。
そう、結婚を期に人生が一転したのだった。
波はさらにやってくる。
ここからは、大貧乏時代へと突入するのだ。
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