Milky Way
瞑想に出逢うまで②「大貧乏時代到来」
「ちょっと話があるんだけど…」
そう言って彼が私に打ち明けたのは、会社のトラブルによる借金の話だった。
1回、2回、3回…それは続いた。
彼は左遷にあい、仕事を辞めて新たな仕事につけたが、オーナーと上手くいかずトラブルは続いた。
私は荒れ狂う海の中に放り込まれたような毎日の中で、生きる気力を失っていた。
家事、子育てもやらなくなっていた。
朝が来なかったら良いのに…
給料の差し押さえ、家財や車も差し押さえ…
電気、ガス、携帯、電話も止まった。
ドラマだったら良いけど、子供には迷惑をかけないないよう上手く誤魔化しながら、何とか生活をする為に借金をするという悪循環なサイクルに入ってしまった。
お金がないのも辛いが
電話や携帯が鳴ったと思ったら、催促の電話
玄関を開けたら取り立ての人が立っている
払うお金がないと逃げたくなり、だんだん、それが恐怖に変わっていった。
何とか借金を返し、暮らしを変えていかねば…
私はネットワークビジネスに賭けた。
とにかく、頑張ろう
夢を叶えれる人生に変えよう
そう思い、厳しい世界で歯を食いしばり踏ん張って結果を出していった。
だが、私は見栄張ったり、投資だと言って、入ってきたお金以上に使ってしまう自分が出てきた。
結局、私も借金をつくり、借金を増やしていってしまったのである。
見栄を張る自分を何とか変えなければ
お金を上手に使わなければ
自分の悪い癖を分かっていながら、周りの目を気にして、変えれなかった。
私は癖を変える為に自己啓発本を読んだり、心理学、セミナーにも参加するが、癖に流される自分を変えれず、今度はそれが苦しさに変わっていった。
根っこを変えなければ、変わらない
お金が問題ではなく、自分に問題があり、それを真に解決する方法は、私には自己啓発や心理学ではダメだと感じていた。
そして、もう一つ大きな問題があった。
借金をつくった彼が許せない
彼が悪い
彼の周りが悪い
誘惑する環境が悪い
許せないが常に自分の中にあるのが、苦しかった。
精神不安定、恐怖、苦しさ、癖から解放されたく、真に解決する方法を探し始めたのだった。
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