車力門通りの片隅で
四ツ谷近辺にお勤めの「飲兵衛」にとっての「聖地」、車力門通りからちょっと入ったところにある、「のんき」という居酒屋さんに、会社女子達(通称yochyガールズ。いま勝手に命名)を引き連れて潜入です。
我々は予約をしてから伺ったのですんなり入店できましたが、金曜日ともあって19時にはすでに満席状態という人気店。
敷居が高すぎず、それでいてセンスを感じる外観。そして外から店内の様子が丸見えなので、客層やら飲んでいるお酒やらまで確認でき、特にメニューを確認しなくても気軽に暖簾をくぐれるというところに、人気の秘密があるのかなと思いましたが。
「せんべろ」が当たり前の、全くもって世の中をナメ切った私(苦笑)にとっては、安価という感じではありませんが、まあ、おつまみその他は居酒屋として普通の金額。
しかし、(全てではないと思うが)契約農家から取り寄せた野菜を使ったりして、素材、味には徹底的にこだわっているご様子なのがグーなのです。
とことん味が染みた煮込みの豆腐、かっぱえびせんのように一度食べたら止まらなくなる白海老のかき揚げなど、酒飲みが喜ぶおつまみばかりです。
老いも若きも、リピーターになること間違いなし、ですね。
そして、このお店のなんといっても一番の魅力は、女将の素晴らしい接客ぶりです。
マスク越しでも分かる笑顔を絶やさず、てきぱきとした身のこなしは、見ていてとても気持ちいいものです。
そして「はい、キンミヤ焼酎〜」と、ドラえもんがポケットから出すかのような口ぶりも、思わずニッコリさせてくれる「秘密の小道具」のように思えます。
この女将がいる限り、このお店は安泰間違いなしだと思いました。
さて、先日私、こっそりと還暦を迎えたのですが、会社女子達から、なんとサプライズでお祝いをいただいたのでした。
赤いちゃんちゃんこではありませんでしたが(使い勝手が悪いし、それをいただいたらちょっと笑顔ではいられなかったかも)、澤乃井の大吟醸と升、そしてビールが美味しくなるうすはりのグラスです。
期待もしていなかったので、とにかく嬉しかったです。
これからも魅力的な中年で、もとい、気持ちだけは決して老け込まず、皆様の足手まといにならぬよう、精進して参ろうと思った次第でございました。
老後の楽しみになればと、というか、ボケ防止に、コツコツ始めてます。