めんどくさがり不器用オタクがぬい服作ってみた
前置き
絵描きが本業、めちゃくちゃ不器用でめんどくさがり、おおむねだいたいテキトウに生きている哀れなオタクです。
玉結びも玉留めもまともにできないわたしがぬい服作ってしまいました。楽しかったので共有するために書いてみます。
お断りしたいことがふたつ、
記事に出てくる羅小黒戦記やその他コンテンツの版元、ぬい服の作り方をご紹介してくださっているサイト様とは関係ありません。わたしが勝手にお慕いしているだけです。
それから、裁縫素人のため講座としては全く役に立ちません。作ってみたレポになります。
これらをご理解いただける方のみご覧くださいませ。
きっかけ
かわいい人型ぬいぐるみを手に入れてしまった。これが全ての始まり…。もともとぬいぐるみはとても好きですみ●コぐらしのぬいぐるみが居住空間を圧迫する程度には収集していたのですが、人型に手を出したのは初めてでした。だって顔が可愛すぎる。こんなん即買いや。
これは羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ)というアニメの主人公小黒(シャオヘイ)です。中国のアニメで現在映画2作目を製作中、その間も公式Twitterでは季節のイラストが月2回+イベントに合わせて不定期に更新され、さらにグッズ展開や日本でのコラボカフェなど、福利厚生が充実しています。
そしてその、イラストが、とっても、かわいくて…
特にこのお誕生日記念コラボカフェ描き下ろしのお洋服!!かわいい!!(コラボカフェの期間は既に終了しています)
き…着せたい……
このお洋服をうちのシャオヘイに着せたい……
しかしこれは日本企業とのコラボなので公式からこの服が出ることはたぶんない…
…………縫うか……
いざ裁縫
型紙作り
どこから手をつけたらいいんだ!!!
とりあえず型紙かな…?と思い作り方をググります。
ぬいぐるみ本体にラップを巻いて寸法を測るやり方や、マジでちゃんとした計算方法などいろいろ出てきたのですが、どれもうまくできず…
さっそく半裸で放置。挫けるの早い。
2ヶ月程経ち、年も明けてさすがに申し訳なくなってきたところで、もうじゃあ紙を直に巻いて、足りなかったり形変えたいとこはセロテープで調整しちまえ!とこねくり回してなんとか型紙作りに成功しました。
ズボンがめちゃくちゃむずかしいです。どうやってもおまたミチミチになる。
良くないやり方なんだろうな〜と思いつつできたからいいや!
パーツに分けて布切ります。
布屋さん怖い
布屋さんはどうやって布買えばいいのかわからなくて怖いので材料はもっぱら100均です。端切れはいい色がなかったのでクッションカバーのチャックを切り取って使いました。
布屋さん…何mいるとかわからんくない…?
「えっこんだけしか買わないんかコイツ??」とか逆に「そんないらんやろ何に使うねん??」とか店員さんに怪訝な顔をされたくない。(されません)
てかそんな頻繁に縫わないからたぶん1mも必要ないんです…こんなクソザコ素人がすみません…な気持ちに勝手になります…。アウェイ…。
ちなみにですが、ミシンなんて専門の道具はうちにないので全部手縫いです。
刺繍と組み立て
前垂れに線が入っているデザインで、フェルトをボンドで貼るか刺繍か迷って後者にしました。練習も兼ねて…
なんとかできたけど汚!!初心者なので仕方ない。フェルト貼った方がきれいだったのかなぁと後悔しつつ諦めて進みます。
刺繍の仕方はこちらの動画を参考にさせていただきました。
動画解説ありがたい…めっちゃわかりやすくて助かりました。
前垂れできたので胸のボタンも付けます。これも刺繍でむりやり…
今回は背中側をマジックテープで止める形で着せる予定なので、ここのボタンは飾りです。
で袖とかつけて組み立てた!サイズは合ってるようで一安心。
なんか中表に縫って最後に裏返すのは知ってたけど、袖とかどうやってつけたらいいのか全然わからんかったので、主にこちらのサイト様のいろんなページを参考にしながら縫いました。
技術のご共有ほんとに助かります…ありがたや…
ここへ来てボタン部分の刺繍が汚すぎるのが気になり、ほどいてフェルト貼り付け方式に変更しました。
ほどくのめんどくせーーー!!でも気になったから仕方なし。ctrlZを現実にも実装してくれ
前垂れについてるポンポンも毛糸から作って付けました!作れるんだね。
あとは帯つけて上半身は完成です。(帯も1回作って気に入らなくて作り直した。嗚呼無計画。)
次はズボン…おまたミチミチ問題もそうですが、裾がふっくらしている形をどうやって作ったもんかわかりません。一応ググったけど…
たぶん広めに作って最後にゴム入れると良いか…??不安しかないですが、やらねば手に入らないのでやります。
ゴム入れたけど緑のフチつけたら機能を失いました。普通に縫えばよかったんでは…?まぁ履けたからいいや…
ここまで来たらもう出来たようなもんやろ!!と思いましたが、マント…そうマントが要ります…どうやって作るの…?特に首元のファー。かわいいね。
とりあえずこれも紙で型取って縫いますが…めっちゃ毛抜ける!!!!
すごい抜ける。毛が舞う。ファーなんて縫ったことないけどこんなもんなのか?それとも100均のマフラーを解体したのがダメだったのか…?
コロコロを装備し、なんとかその日のうちに縫い切りました。アレルギー持ちの天敵だった。
赤い本体部分は切りっぱなし?でほつれ止め液なるものを塗った。何で出来てる液…?
あとは小物だけ!!!ぬいぐるみの頭部分に磁石が入っていて帽子がくっつけられる仕様になっているので、ここにくっつけられる王冠を作ります。あと靴も。どっちもフェルトをボンドで貼り付けて作りました。
水で消えるチャコペンを使っていたのですが、消す前にボンドを使ってしまい、水色がフチに若干残ってしまいました…詰めが甘い……お前はいつもそうだ……誰もお前を愛
マントについてるタッセル?的なものも作った。作れるんだね。Google先生はなんでも知っている。
ついに……
完成!!!!!!!
かわいい。最高。とっても満足です。材料を揃えてから2カ月ちょい…長かった。
しっぽが出るようにしたの、地味にがんばりポイントでした。
作ってみた感想
楽しい。
絵の見た目を再現するためにどういう形にするべきか、どうやって縫えばいいか考えるのが楽しかったです。
ただめちゃくちゃめんどくさい。手縫いだからかもしれないけどすっげぇ時間かかる。特にマジックテープ縫い付けるのめっちゃだるい。硬い…。気が狂ってないと作れない。
前に一度ぬいぐるみを作ったことがあるのですが、個人的にはぬい服のほうが作るの難しかったです。狙ったサイズに仕上げるのがむずい。
型紙が上手でも写すの下手だとズレるし、写すの上手でも縫うの下手だとズレるので、ズレるんですよ。大雑把な人間が縫うと特に…。
プロはすごいなぁとおもいました。
わたしは裁縫素人だけど、母が服飾の専門出てて子供のころ服とか作ってくれてたので、服は「作れるもの」だっていう認識があったのはアドバンテージだったかもしれないです。
材料とか道具もだいたい100均で手に入るし、作ってみると案外作れるのでみなさんもぜひ縫ってみるとよいと思います。
わたしは…もういいかな……。
その後
…今もういいって言ってなかった??
ちゃうねん。ポンポン作るためだけに買った毛糸が余ってたのもったいなくて、出来心で編み始めたら、じゃあ公式のお誕生日イラストで着てた服もほしいなって……思って…。ほら黒髪のシャオヘイにもお洋服作ってあげないと不平等だし…。
気が狂ったオタクを止める術はないようです。完。
とりあえず羅小黒戦記を見てください。
以上です。
ご覧いただきありがとうございました🐟